今回シロクロつけるのは、大学の不正入試疑惑。

ミスパンダの正体・川田レン(清野菜名)と、飼育員・森嶋直輝(横浜流星)は、東京誠立大学で学長が、浪人生に刺される事件を目撃。レンも襲われそうになるが、直輝がかばい、ことなきをえる。事件の原因は、大学の不正入試疑惑への怒りだった。直輝は、Mr.ノーコンプライアンス・佐島源造(佐藤二朗)から、不正入試疑惑にシロクロつけるよう指示を受け、ミスパンダと共に動き出す――

というのが、第二話の主な流れだ。
今回も、ミスパンダが可愛く、パワフルに、隠された悪を暴いてスッキリさせてくれる。多少、強引で無理がある部分もないではないけれど、主人公がミスパンダな時点で、多分にコミック的なノリなのだし、重箱の隅をつつくようなことはせず、スカッとする悪人退治を、素直に楽しんでしまうべきだろう。

一方、シリアスで重たいのは、レンと直輝の過去だ。

レンは、火事、姉の死、母親による虐待といった記憶のフラッシュバックに苦しめられている。

直輝のほうは、本人の感情はあまり描かれていない。だが、失踪して死んだ父親が残したデータが、佐島の娘・あずさ(白石聖)の誘拐事件に関するものだったことから、複雑な感情で、佐島やあずさと接していることが、うかがえる。

まだパズルのピースのように、断片的な情報しか出ていないけれど、いずれレン、直輝、佐島、それぞれの事件や事情が、収束していきそう。

タイトルになぞらえて、スカッとする悪人退治ドラマをシロとするなら、ダークで重い主人公たちのドラマはクロ。どちらも半端なグレーにならず描ききってくれるなら、ひとつのドラマで、シロクロ二種類の方向性が楽しめるのは、お得でいい。

余談だけれど、毎回何か、ミスパンダが、有名作品の決めゼリフ関連のひと言を言うのが、シロクロのお約束になっているのかも。

第一話では、手術室で「アタシ失敗するかもしれないんで」と、「ドクターX」を思わせるセリフを、この第二話では「真実はいつもひとつ」と、「名探偵コナン」のセリフを口にしている。「名探偵コナン」のアニメはシロクロと同じ読売テレビ制作だから、そのままのセリフだったけれど、「ドクターX」はテレビ朝日制作のドラマだから、もじったセリフになっていたのかなと思うと、クスっとさせられた。

今後も、局を問わず、いろいろな決めゼリフが飛び出してくれるなら、ちょっと楽しみだ。

今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』

  • 最新話:TVer(無料、次回のオンエア時刻まで)
  • 第1話〜最新話: Hulu(フールー)(月額1,026円、無料トライアル期間、最新話見逃し無料などあり)

基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#02

  • タイトル: シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
  • チャンネル: 日本テレビ系列
  • 番組公式サイト: トップ イントロダクション ストーリー 相関図 キャスト・スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@shirokuro_drama
  • 放送日時(#02): 2020年1月19日(日)22:30〜23:25
  • 出演:
    • 川田 レン(ミスパンダ/囲碁棋士):清野菜名
    • 森島 直輝(メンタリスト、大学生):横浜流星
    • 神代 一樹(全日テレビ・ディレクター):要潤
    • 佐島 あずさ(全日テレビ・記者):白石聖
    • 伊藤 健人(全日テレビ・AD):坂東龍汰
    • 飯田 兼一(全日テレビ・チーフプロデューサー):福田転球
    • 田中 三太(全日テレビ・プロデューサー):永山たかし
    • 門田 明宏(レンの精神科主治医):山崎樹範
    • 加賀 春男(囲碁喫茶店主):升毅
    • 加賀 佳恵(春男の妻):椿鬼奴
    • 東山 楓(囲碁棋士):吉田美月喜
    • 菊池 勘平(囲碁喫茶の常連客):水澤紳吾
    • 中島 きよし(囲碁喫茶の常連客):松浦祐也
    • 小林 孝雄(囲碁喫茶の常連客):スチール哲平
    • 並木 しげる(囲碁喫茶の常連客):浅見小四郎
    • 小園 武史(直輝の学友):中田圭祐
    • 前川 雪乃(直輝の学友):祷キララ
    • 川田 麻衣子(レンの母):山口紗弥加
    • Mr.ノーコンプライアンス(法務大臣):佐藤二朗