学校の屋内プールで起こった立てこもり事件。
原因は、校内でのいじめと思われたが――
ミスパンダこと川田レン(清野菜名)のバイト先である囲碁喫茶の常連・東山楓(吉田美月喜)が、通っている中学校で事件が起こる。生徒のひとり宮本翔太(杉田雷麟)が、同級生・風見涼介(小林喜日)を人質に、プールに立てこもったのだ。翔太はいじめを苦にして自殺しようとした過去があったが、涼介はいじめていないと主張。どちらが正しいかシロクロつけてほしいと、ミスパンダへのメッセージを発信する。ミスパンダを操る、飼育員・森嶋直輝(横浜流星)は、Mr.ノーコンプライアンス/佐島源造(佐藤二朗)に、この件を報告するが、佐島は関わることを許さず――
これまでのシロクロは、まず佐島から直輝への指示があり、ミスパンダが動くという形だった。それが今回は、直接、ミスパンダへの要請がとびこんでくる。しかも、関わるなという佐島の指示をはねつけ、直輝が独自の考えで動いていくという、イレギュラーなパターン。
そうした流れもあって、第四話は直輝自身の活躍が目立つ回だった。学校にスーツ姿で潜入、パンダのぬいぐるみと、ボイスチェンジャーを駆使して、事態にシロクロつけるべく、翔太に語りかけていく。その際、スパイ映画のように、警備員の目をかいくぐっていく様子は、実にスタイリッシュ。横浜流星のイケメンぶり&身体能力を存分に魅せつけてくれた(中学校への潜入に、ピシっとキメたスーツ姿、逆に目立つ気もしますが、かっこいいのでそこはスルーします・笑)。
ただ、このまま今回は直輝がシロクロつけてしまうのかなと思いきや、最後はやっぱりミスパンダが登場するのだけれど、その登場はちょっと唐突。前回第三話のラストあたりから、レンの精神状態が悪化していたから、ミスパンダに変身させず、直輝ひとりで動いているのだと思っていたのだけれど……このあたりは、ちょっと物語の詰めが甘い。
また、シロクロつける事件そのものと同時に、レンと直輝自身の物語も、より深く進行していっている。そのせいで、詰め込まなくてはならないものが多すぎて、全体的にやや中途半端な印象があった。
とはいえ、相変わらず主人公ふたりのキャラクターは魅力的だし、佐島やテレビディレクター・神代一樹(要潤)、精神科医・門田明宏(山崎樹範)ら、癖の強い脇役陣も、より強く物語に絡みだし、これから面白くなりそうな要素は多い。
さらに次回は、ミスパンダと飼育員の偽者が登場。物語も加速していきそうだから、この一話で、あれこれ決めつけるのは早いだろう。ただし、予告で見た範囲内での話だけれど、この偽者にはひとつだけ文句を言いたい。
偽ミスパンダ、顔はマスクで隠すにしても、せめてもうちょっと……可愛い感じにしてもよかったんじゃ。似てなさすぎて、誰も本物とは、信じなさそうに思えるのですが、どうなるんでしょう(笑)。
今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
- 最新話:TVer(無料、次回のオンエア時刻まで)
- 第1話〜最新話: Hulu(フールー)(月額1,026円、無料トライアル期間、最新話見逃し無料などあり)
基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#03
- タイトル: シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
- チャンネル: 日本テレビ系列
- 番組公式サイト: トップ イントロダクション ストーリー 相関図 キャスト・スタッフ
- 番組公式ツイート: @shirokuro_drama
- 放送日時(#04): 2020年2月2日(日)22:30〜23:25
- 出演:
- 川田 レン(ミスパンダ/囲碁棋士):清野菜名
- 森島 直輝(メンタリスト、大学生):横浜流星
- 神代 一樹(全日テレビ・ディレクター):要潤
- 佐島 あずさ(全日テレビ・記者):白石聖
- 伊藤 健人(全日テレビ・AD):坂東龍汰
- 飯田 兼一(全日テレビ・チーフプロデューサー):福田転球
- 田中 三太(全日テレビ・プロデューサー):永山たかし
- 門田 明宏(レンの精神科主治医):山崎樹範
- 加賀 春男(囲碁喫茶店主):升毅
- 加賀 佳恵(春男の妻):椿鬼奴
- 東山 楓(囲碁棋士):吉田美月喜
- 菊池 勘平(囲碁喫茶の常連客):水澤紳吾
- 中島 きよし(囲碁喫茶の常連客):松浦祐也
- 小林 孝雄(囲碁喫茶の常連客):スチール哲平
- 並木 しげる(囲碁喫茶の常連客):浅見小四郎
- 小園 武史(直輝の学友):中田圭祐
- 前川 雪乃(直輝の学友):祷キララ
- 川田 麻衣子(レンの母):山口紗弥加
- Mr.ノーコンプライアンス(法務大臣):佐藤二朗