ヒロコママ(深沢敦)が久々の登場
杉下右京(水谷豊)に捜査を依頼してきた事件とは――

特命係に右京とは旧知の、ゲイバーのママ・ヒロコから、捜査依頼が持ち込まれる。店の客であるリゾート開発会社の社員・鶴橋光太郎(細田善彦)が、契約のための1億円を運搬中に襲われ、現金を強奪されたというのだ。右京と相棒の冠城亘(反町隆史)は、ヒロコと共に、光太郎に事情を聞きにいくが――

こちらが、18話の導入になるが、初代相棒・亀山薫(寺脇康文)時代からの相棒ファンには懐かしい顔が登場している。ゲイバー「薔薇と髭と…。」のママ・ヒロコは、相棒初期には、おおむねseasonごとに1度は顔をだしていた準レギュラーのような立ち位置の人物。最後の登場は2008年公開の劇場版Ⅰだったから、約12年ぶりの登場になる。

12年もたっているのに、右京といいヒロコといい、まったく変わっていないのがすごい(笑)。相棒ワールドは、春夏秋冬はあっても時を重ねないサザエさんなどと違って、相棒の代替わりをはじめ、ちゃんと年輪を刻んでいるドラマだ。それでいて、いい意味で、実質上不変なんだなあと改めて思わされた。

不変でありながら、マンネリ化しないのは、毎回のエピソードが秀逸だからだろう。今回も、最後まで犯人の読めない内容で、ひっぱっていってくれた。そして事件が解決すれば、以前ならば特命係いきつけの小料理屋「花の里」で一杯……となるところだけれど、その「花の里」はseason17で閉店してしまっている。

今回のエンディングでは、それを受けてヒロコママが、うちの店はどうと名乗りを上げていた。右京も亘も、まともに取り合っていなかったから、「薔薇と髭と…。」が、「花の里」がわりになることはないだろうけど、この問題にも、そろそろ決着をつけてほしい。

相棒は1seasonが2クールの作品だから、season18も残りは、あとわずか。今season中の進展は難しそうだけれど、視聴者的にも「花の里」のシーンは和めるひとときだったから、それにかわるものは、何かしらみつけてほしいところだ。

今から観るには:「相棒 season18」

基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#18

  • タイトル: 相棒 season18
  • チャンネル: テレビ朝日系列
  • 番組公式サイト: トップ ストーリー キャスト
  • 番組公式ツイート: Twitter@AibouNow
  • 放送日時(#18): 2020年3月4日(水)21:00〜21:54
  • 出演:
    • 杉下右京(警視庁特命係・警部):水谷豊
    • 冠城亘(警視庁特命係・巡査):反町隆史
    • 月本幸子(小料理屋「花の里」・元女将):鈴木杏樹
    • 伊丹憲一(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):川原和久
    • 芹沢慶二(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):山中崇史
    • 角田六郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課 課長・警視):山西惇
    • 青木年男(警視庁サイバーセキュリティ対策本部 特別捜査官・巡査部長):浅利陽介
    • 益子桑栄(警視庁刑事部鑑識課・巡査部長):田中隆三
    • 大河内春樹(警視庁警務部 首席監察官・警視正):神保悟志
    • 中園照生(警視庁刑事部参事官・警視正):小野了
    • 内村完爾(警視庁刑事部長・警視長):片桐竜次
    • 日下部彌彦(法務省法務事務次官):榎木孝明
    • 衣笠藤治(警視庁副総監・警視監):杉本哲太
    • 社美彌子(警視庁総務部広報課 課長・警視正):仲間由紀恵
    • 甲斐峯秋(警察庁長官官房付・警視監):石坂浩二
    • 神戸尊(警察庁長官官房付・警視):及川光博
    • 小野田公顕(元警察庁 官房室長・警視監):岸部一徳
    • 甲斐享(右京の三代目相棒):成宮寛貴
    • 亀山薫(右京の初代相棒):寺脇康文
    • 陣川公平(警視庁刑事部捜査第二課 刑事・警部補):原田龍二
    • 米沢守(警視庁警察学校教官・巡査部長):六角精児
    • 大木長十郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):志水正義
    • 小松真琴(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):久保田龍吉
    • 三浦信輔(元刑事部捜査第一課 刑事):大谷亮介
    • 片山雛子(元内閣官房副長官):木村佳乃
    • 瀬戸内米蔵(元法務大臣):津川雅彦
    • 風間楓子(「週刊フォトス」の記者):芦名星
    • 鑓鞍兵衛(国家公安委員長):柄本明