1話、2話は、導入部で前菜のようにミニ詐欺エピソードがあってからメインディッシュが提供された。
だが、今回の美術賞編は、ややゆったりと、ロマンなスタート。
そう言えば、2話にもボクちゃん(東出昌大)には、ちょっとしたロマンスがあった。
次回も副筋として織り込まれるのかな。
この台本は、そう言った小技が散りばめられているのが楽しい。

そして今回コンフィデンスマン三人組にダマされる悪党は、「奥様は、取り扱い注意」で、モノわかりの悪い夫の演技も記憶に新しい石黒賢。

そしてその名も、悪人なのにもかかわらず、城ヶ崎善三。

テレビの鑑定番組に出るほどの美術界の第一人者。
ただ裏の顔は、ホンモノだと知りながら贋作(ニセモノ)だ、と判定して持ち主から安く買い取り、高値で売りさばくような悪事を働いているのだ。

しかし今回、そんなに美術品を見分けることに長けた人物に、ピカソの作品を偽ったような贋作を持っていくような単純なワナは通用しない。
では、どのようにダマすのか?
そこに期待したいところだったが、なるほどその手があったか、という納得感が不足した仕掛けだった。
その程度じゃダマされないっしょ、と思ってしまう、

ただ、最後に城ヶ崎善三をコケにするためのオチが痛快なので、後味は悪くない。
そして、さらにダブルの落ちで終了。

なかなか楽しめた、月曜の夜だった。

P.S.
ダー子がお取り寄せする卵は実在のものだろうか?あれ、この卵の生産者、どっかで見た顔だな、と思ってたら、昨日「ブラックペアン」に外科医役で出てた、内村遥。
シーンのたびに長澤まさみの衣裳が変わるのが楽しいのだけど、住まいとなっているスイートルームで画を描いているときに一瞬映る、ダー子の衣装が可愛い。

基本情報:フジテレビ月9「コンフィデンスマンJP」第3話『美術商編』 – 長澤まさみ主演

今から観るには:「コンフィデンスマンJP」