ドラマ=作り話なんだがら、現実にはありえないことが起こってもいい。奇想天外な展開ほど面白いじゃないか。

ただ、逆もまた真。作り話と言えども、現実に起こっているような錯覚をしてしまうようなリアリティがないと、感情移入もできなくなる。

先週放映の第1話は、詐欺のタネ明かし(騙し方)が、ありえないレベルで現実味がなく、ちょっとポカンとしてしまうようなところがあった。

さて、今週はいかに。
続きが気になる連続ドラマと違って、第2話の出来栄え次第で、ずっと観たいかどうかの分岐点になる。

コンフィデンスマン=信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人組が、週替わりのゲスト出演者が扮する極悪人から大金を巻き上げる、というエピソード。

2回目『リゾート王編』のゲスト極悪人は、汚いやり口で規模を拡大してきた大手ホテルチェーン「桜田リゾート」の悪徳経営者、桜田しず子(吉瀬美智子)と、コンフィデンスマン3人組が闘うことになる。

今回は、視聴者の立場としても、鮮やかにダマされることができた。

長澤まさみの、相手先潜入のために変装した姿と、地に戻ったときのコントラストも前回に比べてダイナミック。

そして「いいだばし六郎太」の板前に変装した小日向文世は、本人とは思えないほど。

真面目なシーンとおふざけシーンを取り混ぜた展開と、詐欺ネタも巧みに構成されていて、最後まで楽しめた。

来週も9時までに帰って来ようかな、と思える作品だった。

PS
吉瀬美智子が作戦を練るステキなバーは、六本木にある会員制のお店でした。

基本情報:フジテレビ月9「コンフィデンスマンJP」第2話『リゾート王編』 – 長澤まさみ主演

今から観るには:「コンフィデンスマンJP」