この「半沢直樹」枠は、TBSの最も気合いが入った、お金のかかっていそうな作品が続いている。ただ、似たような作品ばかりでワンパターンな印象がある。しかも「A LIFE〜愛しき人〜」が記憶に新しいので、また医療ドラマか、と思ってしまった。

そして、型破りだが天才的な腕を持つ医師と言えば「ドクターX」の米倉涼子がいる。そのイメージと被るヒーローを演じるのが、二宮和也。

あ、ジャニーズのタレントね。

ただ、二宮和也はタダものではない。

キムタクほどドラマの主役としての記憶は少ないが、10年以上前にクリント・イーストウッド監督の超大作映画「硫黄島からの手紙」に出ているのだ。
観てて辛い作品でもあるので、必ずしもお勧めはしないが、この映画に出演した若き二宮和也は、ラストシーンで重く記憶に残る存在感を示している。

さて、そのブラックペアン(ペアン=止血用鉗子、手術に使う器具のこと)。

実際に観てみると、予想どおり気合いの入ったスケールの大きい作品。
二宮和也の迫力がすごい。さすがだ。彼の演技のキレ味だけで十分に視聴に値するドラマだ。
事前情報だけでは、全体的にありきたりな印象があるのは否めないが、それでもこのTBSの時間帯は、実際に観てみるとそのクオリティの高さで、ついつい夢中になってしまう。

P.S.
最近のドラマは、オープニングテーマというものがない。そして時間ちょうどに始まり、最初の20分くらいはCMが入らない。冒頭から息つくヒマもないほどの緊迫感が溢れる、この25分拡大スペシャルのエンディングテーマは小田和正。
少しホッとする。

内臓や血液ドバっという映像が多いので、ごはんを食べてから観ましょう。

基本情報:TBS日曜劇場「ブラックペアン」第1話 – 二宮和也 主演

今から観るには:TBS日曜劇場「ブラックペアン」 – 二宮和也 主演