3人組のコンフィデンスマン(信用詐欺師)、ダー子(長澤まさみ)+ボクちゃん(東出昌大)+リチャード(小日向文世)が、週替わりのゲストが扮する極悪人から金を巻き上げる、第5回目の舞台は大病院。

ターゲットとなる極悪人は、その金満理事長、野々宮ナンシー(かたせ梨乃)。

しかしなぜ、TBSの勝負作「ブラックペアン」の次の日に、これをぶつけたのか。

ああいう大作の医療ドラマに目が慣れているせいか、この『スーパードクター編』の医療シーンは、ライティングからカメラワークに至るまで、全体的にちょっと安っぽく感じるのは否めない。

こりゃ、負け試合だ。

そして、手術シーンでは他局のドラマ「ドクターX」の曲が流れる。
さらに、もうひとつの他局のドラマ「ブラックペアン」で何度か出てきた、執刀医が手術に失敗して顔面に血を浴びるシーンも。

これだけ散らかしてしまって、大丈夫なのか。

と思っていたら、なるほど、こういうまとめ方もあったか、という展開。

ジャズのセッションが、いろいろと飛躍した展開のあと最後にテーマに戻ってくるように、さんざん遊ぶだけ遊んだけれど、ちゃんと戻るべきところに戻ってきた。

「ドクターX」を観たことない方は、どの回でもいいので1話だけでもあの緊迫感を味わってから、このユルい回を観るといいかも。

P.S.
こないだ『美術商編』で長澤まさみが描いた絵が病院の壁に飾ってあった。
こういう隠し味が満載なのも、このドラマならでは。

基本情報:フジテレビ月9「コンフィデンスマンJP」第5話『スーパードクター編』 – 長澤まさみ主演

今から観るには:「コンフィデンスマンJP」