致死量の血液がばらまかれた血まみれの部屋。
だが死体は、どこにも見当たらず、運びだされた形跡もない――

今回、犯罪コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)が捜査するのは、死体が歩いて消えたとしか思えない事件だ。

部屋の主・町田卓夫(永井大)の父は衆議院議員で、警察は圧力により、まともな捜査ができない。そこで捜査一課係長・江藤礼二(佐々木蔵之介)は誉に調査を依頼。現場に残された遺留品や血液から、被害者は町田と同じ会社の社員で、町田からパワハラを受けていた乾貴之(葉山奨之)と判明する。その貴之は行方不明で、家族からは捜索願いも出されていた。

……というのが、事件の概要。
その事件はもちろん、誉の推理で無事解決に導かれるのだけど、血まみれの部屋(血が飛び散っているだけでなく、血まみれのノコギリやタオルまであるホラーな状況)に、「歩く死体」というフレーズ、それに季節外れのクリスマスツリーなんてものまで出てきたりと、道具立てが派手で、ワクワクさせてくれた。

事件の真相は伏せるが、最後の最後でそっちかー! となる意外な流れで魅せてくれるので、未見の方はぜひ、ご覧になっていただきたい。

また、レギュラーキャラクターたちも、より面白くなってきた。
誉の助手・若宮潤一(岩田剛典)が、押しかけ同居人のくせに、家賃も光熱費も払わない誉に愚痴ったり、その誉を働かせて家賃を支払わせたい若宮と、誉に事件を任せたい江藤の思惑が一致してふたりが結託、誉をうまく乗せて事件に駆り出したりと、三人の絡みがとにかく楽しい。

誉は天才だが、若宮と江藤に乗せられてしまうあたり、ちょっと可愛いし、三人のパワーバランスがいい感じにつりあっていて、物語のいいスパイスになっている。

さて、予告によれば、次回誉が挑むのは前世での殺人事件だとのこと。
これだけ聞いても、なんのことだかわからないが、それだけに期待がふくらむ。
今週とはまた違ったタイプのワクワク感を、楽しませてくれそうだ。

今から観るには:「シャーロック」

基本情報:フジテレビ「シャーロック」#05

  • チャンネル: フジテレビ系
  • 番組公式サイト: トップイントロダクションストーリー相関図キャスト&スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@SHERLOCKcx
  • 放送日時(#05): 2019年11月4日(月)21:00〜21:54
  • 出演:
    • 誉 獅子雄(犯罪捜査コンサルタント):ディーン・フジオカ
    • 若宮 潤一(精神科医):岩田剛典
    • 小暮クミコ(巡査部長):山田真歩
    • レオ(謎のスケボー少年):ゆうたろう
    • 江藤礼二(警視庁捜査一課・警部):佐々木蔵之介