特命係・杉下右京(水谷豊)、失明!?
アパートの空き室に置かれた不審なメロンから、はじまる事件。
清掃員をしている和江(山本道子)から、アパートの清掃中、不審な物音がする空き部屋があるので調べてほしいと依頼され、右京と冠城亘(反町隆史)は現地へ向かう。室内に入ってみると、無人の部屋には高級メロンの箱が置かれていた。つい近寄って箱を開けてしまう和江。だが、その瞬間、怪しいガスが噴出。右京がかばい、和江は事なきを得るが、ガスを浴びてしまった右京は失明してしまい――!?
というのが、今回の導入。
いきなりの戦力ダウンからスタート!? ……と思いきや、そこは杉下右京。
翌日には、休むようにという亘の勧めを聞き入れず、出勤。
歩行こそ多少おぼつかないとはいえ、推理力はいつも通りだし、ほぼほぼ通常営業してしまう。本人が元気だから、失明という衝撃的な言葉とは裏腹に、むしろコミカルな回になっていた。
見えないのにいつものように、高々とポットを掲げ、カップに紅茶を注ごうとして失敗したり、自分の補助にスマホのAIアシスタント、Buddy(SiriやAlexaみたいなもの。それにしても、Buddy……相棒って直球すぎて笑えます)を使おうとするも、音声をうまく聞き取ってもらえず苦戦したりと、珍しい右京の姿が見られて、くすりとさせてくれる。
だが、そうした要素を入れてくれながらも、面白いだけで終わらないのも相棒だ。特命係の捜査で、やがて弱者を囲い込み搾取していく卑劣な犯罪が、暴かれていく。謎解きに関わる箇所だから、多くは触れないが、国のセーフティネットのあり方などを、考えさせられる部分があった。また、自身の体験から、右京が視覚障がいの人びとの苦労に思いをはせる場面もあり、今回も社会的なエッセンスがしっかり入っている。
相棒は、このあたりのバランスが、毎度のことながら絶妙なドラマだ。
尚、右京さんの目は(皆さんもちろん、予想されておられたでしょうが)、エンディングできっちり回復していますのでご安心を。
次回はしっかり回復した右京が、なんとサイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)を息子役に仕立てて、婚活パーティに潜入する模様。
右京さんと婚活パーティー、しかもあの青木くんが息子役……予告の数カットだけでも、おかしくて、次回が待ち遠しいです!
今から観るには:「相棒 season18」
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基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#06
- タイトル: 相棒 season18
- チャンネル: テレビ朝日系列
- 番組公式サイト: トップ ストーリー キャスト
- 番組公式ツイート: @AibouNow
- 放送日時(#06): 2019年11月20日(水)21:00〜21:54
- 出演:
- 杉下右京(警視庁特命係・警部):水谷豊
- 冠城亘(警視庁特命係・巡査):反町隆史
- 月本幸子(小料理屋「花の里」・元女将):鈴木杏樹
- 伊丹憲一(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):川原和久
- 芹沢慶二(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):山中崇史
- 角田六郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課 課長・警視):山西惇
- 青木年男(警視庁サイバーセキュリティ対策本部 特別捜査官・巡査部長):浅利陽介
- 益子桑栄(警視庁刑事部鑑識課・巡査部長):田中隆三
- 大河内春樹(警視庁警務部 首席監察官・警視正):神保悟志
- 中園照生(警視庁刑事部参事官・警視正):小野了
- 内村完爾(警視庁刑事部長・警視長):片桐竜次
- 日下部彌彦(法務省法務事務次官):榎木孝明
- 衣笠藤治(警視庁副総監・警視監):杉本哲太
- 社美彌子(警視庁総務部広報課 課長・警視正):仲間由紀恵
- 甲斐峯秋(警察庁長官官房付・警視監):石坂浩二
- 神戸尊(警察庁長官官房付・警視):及川光博
- 小野田公顕(元警察庁 官房室長・警視監):岸部一徳
- 甲斐享(右京の三代目相棒):成宮寛貴
- 亀山薫(右京の初代相棒):寺脇康文
- 陣川公平(警視庁刑事部捜査第二課 刑事・警部補):原田龍二
- 米沢守(警視庁警察学校教官・巡査部長):六角精児
- 大木長十郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):志水正義
- 小松真琴(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):久保田龍吉
- 三浦信輔(元刑事部捜査第一課 刑事):大谷亮介
- 片山雛子(元内閣官房副長官):木村佳乃
- 瀬戸内米蔵(元法務大臣):津川雅彦
- 風間楓子(「週刊フォトス」の記者):芦名星
- 鑓鞍兵衛(国家公安委員長):柄本明