死亡した殺人鬼が残した告白動画。
そんなものがあれば、普通は事件解決するところだが、解決どころか、怪しかったあの人やこの人が、暴走しはじめ、今回も目の離せない一時間だった。

死亡した殺人鬼・内山達生(大内田悠平)は、被害者が笑顔だった一連の事件について、自身の犯行だと告白する動画を残していた。だが、告白内容に違和感を覚えた手塚翔太(田中圭)と二階堂忍(横浜流星)は、調査を続行。

内山の死亡現場で姿を見かけたマンション住民・南雅和(田中哲司)と、交換殺人ゲームで誰を書いたか、誰をひいたかの答えが疑わしいままの田宮淳一郎(生瀬勝久)を問い詰め、話を聞こうとするが、納得できる返事は得られない。

調査を進める中、刑事・水城洋司(皆川猿時)から、内山が南と会っていたとの情報が入る。それを聞いて、いてもたってもいられなくなった翔太は、南の部屋へ直行。だが、南はそのとき、田宮の部屋を訪れ、包丁を突き付けていた。

一方、二階堂は、尾野幹葉(奈緒)を疑う。尾野は、日常的に猟奇的な言動が多い上、マンションの階段踊り場から、黒島沙和(西野七瀬)を狙うかのように頭上から物を投げ落とした過去もあった。その尾野から、菜奈を殺した犯人について話を聞いてほしいと部屋に招かれた二階堂は、出された飲み物を口にした途端、強い眠気に襲われ――!?

ここで次回へ続くとなるのだが、二か所同時の危機的状況だ。しかも、ここぞというところで頼りになる二階堂が無力化されている。今回大きく動いた住民は南、田宮、尾野だが、他の住民も怪しい言動はあれこれと行っていた。残すところ後数話にして尚、大半の住民が容疑者のまま。これで、続きが気にならないわけがない。

怪しさとは別の意味では、反撃編5話(通算15話)で死亡した刑事・神谷将人(浅香航大)のエピソードが印象的だった。作中通して、神谷ほどイメージが二転三転した人物はいない。はじめはドライながら優秀な刑事、そして疑惑の人物のひとりから、殺人犯の協力者になるも改心、捜査を続ける中で殺害されている。

そこへ今回、告白動画で神谷の最後の様子が明らかにされた。内山が犯人だと目星をつけていた神谷は、自分に何かあったときのため、捜査を記録した手帳を翔太に残していた。そのせいで殺害前に、内山から拷問を受けるも、翔太の名は口にせず、刑事としての信念を貫き絶命。

多かれ少なかれ白黒双方の心を持ち合わせているのが、標準的な人間だ。もちろん大抵の人は、犯罪に踏みこむことはないから、改心したとしても、神谷は決して褒められた存在ではない。だが、どうしようもないサイコパスも登場する本作だけに、葛藤して正道に立ち返り、刑事として死んだ神谷のエピソードには、人間らしい生き様が感じられて心動かされてしまう。「あな番」は刑事ドラマではないから、殉職シーンと表現するのは、ちょっと違うかもしれないけれど、ひとりの刑事の物語としてみれば、過去の刑事ドラマの、数々の殉職シーンにも劣らない、名場面だったように思う。

次回がどうなるのかは、予告を見ても、ただただカオスで、全く想像がつかないが、神谷が翔太に残した手帳が、どこかで役立ってくれることに期待したい。

今から観るには:「あなたの番です」

  • 最新話:日テレ無料(無料、次回のオンエア時刻まで)
  • 第1話〜最新話: Hulu(フールー)(月額993円+税、無料トライアル期間、最新話見逃し無料などあり)

基本情報:日テレドラマ「あなたの番です」#17 (反撃編・第7話)

  • タイトル あなたの番です-反撃編-
  • チャンネル 日本テレビ系列
  • 番組公式サイト トップ あらすじ 人物相関図 キャスト・スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@ytvdrama
  • 放送日時(#17) 2019年8月18日(日)22:30〜23:25
  • 出演
    • 田中圭 原田知世
    • 西野七瀬 横浜流星 浅香航大 奈緒 山田真歩
    • 三倉佳奈 大友花恋 金澤美穂 坪倉由幸(我が家)
    • 中尾暢樹 小池亮介 井阪郁巳 荒木飛羽 前原滉
    • 袴田吉彦 片桐仁 真飛聖 和田聰宏
    • 野間口徹 林泰文 片岡礼子 皆川猿時
    • 田中哲司 徳井優 田中要次 長野里美
    • 阪田マサノブ 大方斐紗子 峯村リエ
    • 竹中直人 安藤政信
    • 木村多江 生瀬勝久