太郎(高橋一生)よ、それを言っちゃうの?
かずな(仲里依紗)が、かわいそうでしょ。
そんな一言しか出ない、第3話。
この太郎という、女心がわからない独身男子を見事に描写しきった脚本に脱帽である。
人は相手の気持ちを慮って、本心をそのまま言わないものだ。
たとえば、別れを切り出すときでも「最初からその気がなかった」とか、告白するときでも「本当はあなたは本命ではないんですが」と面と向かっては言わないだろう。
今回、太郎は、親友の妹である彼女を二度、傷つける。
一度目は、結婚パーティで、新郎新婦の前での無責任な一言。
二度目は、失意のうちにパーティを後にした彼女への、ダメ押しの一言。
前回、露天風呂のシーンで、勇気を持って恋敵への負けを認めた潔さで株を上げたが、今回は、あまりの無神経さに呆れるばかり。
ただ、そんな嘘のない性格も、太郎の魅力のひとつなのかも知れない。
と思ってしまう、ある意味「それでも憎めない」キャラクターは、高橋一生にしか演じることのできない役柄かも知れない。
P.S.
男はその気がない女にいくら攻められても、落ちない(…そうです)。
今から観るには「東京独身男子」
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