物語も終盤戦
ミスパンダ、最後の出動!?

飼育員こと森嶋直輝(横浜流星)によって、ミスパンダに変身させられていた川田レン(清野菜名)の中から、本来の彼女自身である、リコの意識が浮上。自分の置かれた状況に混乱するリコに、直輝は事情を明かす。リコは、レンに戻してくれるよう直輝に頼むが、その前に、精神科医・門田明宏(山崎樹範)殺害犯をみつけたいと言い出し――

前回以上に、ますます悲壮感が増してきた第7話。
ミスパンダと飼育員は、門田殺害犯をおびきだし、自白させることに成功するのだけれど、そこには華麗なアクションも、シロクロつけた爽快感も存在しない。ただただ切なさが満ちていて、いつもは可愛く眺められるミスパンダのコスチュームさえ、哀愁が漂っていた。

門田殺害犯が誰かは、伏せておくけれど、正体がわかってからは、かなり痛々しいシーンになっているので、未見の方は覚悟してからご覧になることをおすすめする。

そんな中、今回の救いは、父親に関する苦悩以外、本心を現すことがほぼなかった直輝が、リコを思う気持ちから、真犯人を糾弾する言葉を投げかけたことだろう。これには、本当にホッとした。

直輝が、ちゃんと血の通った人間として描かれたお陰で、今後はこれまでより感情移入して見られるはず(ここまでの直輝は、ほんと超イケメンで見惚れてはしまうのですが、ちょっと感情がついてゆきにくい部分があったのですよね)。

その直輝は、エンディングから次回にかけて、大変なことになっていく。
いよいよ、物語もクライマックス。

ここから先は、シンボリックなミスパンダと、ミステリアスな飼育員さんではなく、中の人たちとでも言えばいいだろうか、レン・リコと、直輝という人間の物語が加速してゆきそう。
切なさの後に、明るい展開があることに期待して、最後まで見守りたい。

今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』

  • 最新話:TVer(無料、次回のオンエア時刻まで)
  • 第1話〜最新話: Hulu(フールー)(月額1,026円、無料トライアル期間、最新話見逃し無料などあり)

基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#07

  • タイトル: シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
  • チャンネル: 日本テレビ系列
  • 番組公式サイト: トップ イントロダクション ストーリー 相関図 キャスト・スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@shirokuro_drama
  • 放送日時(#07): 2020年2月23日(日)22:30〜23:25
  • 出演:
    • 川田 レン(ミスパンダ/囲碁棋士):清野菜名
    • 森島 直輝(メンタリスト、大学生):横浜流星
    • 神代 一樹(全日テレビ・ディレクター):要潤
    • 佐島 あずさ(全日テレビ・記者):白石聖
    • 伊藤 健人(全日テレビ・AD):坂東龍汰
    • 飯田 兼一(全日テレビ・チーフプロデューサー):福田転球
    • 田中 三太(全日テレビ・プロデューサー):永山たかし
    • 門田 明宏(レンの精神科主治医):山崎樹範
    • 加賀 春男(囲碁喫茶店主):升毅
    • 加賀 佳恵(春男の妻):椿鬼奴
    • 東山 楓(囲碁棋士):吉田美月喜
    • 菊池 勘平(囲碁喫茶の常連客):水澤紳吾
    • 中島 きよし(囲碁喫茶の常連客):松浦祐也
    • 小林 孝雄(囲碁喫茶の常連客):スチール哲平
    • 並木 しげる(囲碁喫茶の常連客):浅見小四郎
    • 小園 武史(直輝の学友):中田圭祐
    • 前川 雪乃(直輝の学友):祷キララ
    • 川田 麻衣子(レンの母):山口紗弥加
    • Mr.ノーコンプライアンス(法務大臣):佐藤二朗