ミスパンダの偽物騒動に決着
だが、本物のミスパンダに異変が!?
偽者のミスパンダが、死刑囚を誘拐の上殺害。本物のミスパンダと飼育員は、濡れ衣を着せられ、指名手配されてしまう。飼育員こと森嶋直輝(横浜流星)は、Mr.ノーコンプライアンス/佐島源造(佐藤二朗)に、真犯人を探す旨を伝えるが、佐島は今後の関わりを拒む。一方、ミスパンダの正体である川田レン(清野菜名)は、精神科医・門田明宏(山崎樹範)の死で、不安定になっていた。そこへ直輝の婚約者・佐島あずさ(白石聖)が取材と称して接触し――
ミスパンダ&飼育員に指名手配がかかり、黒幕佐島が直輝を突き放すところまでは、ここから巻き返して、シロクロつけるのだろうなと、さほど心配なく見ていられた。だが、レンがボロボロになっていくのは、なんとも辛い。
ミスパンダになってしまえば、いつも通り可愛く飛び回ってくれるし、シロクロもつけてくれるけれど、そのミスパンダすら、ラストシーンでは壊れてしまう。そのせいでシロクロつけた爽快感が吹き飛んでしまって、視聴後には、切なさと重苦しさが残った。
数少ない救いは、喫茶店の店長夫妻、加賀春男(升毅)と佳恵(椿鬼奴)が、レンに対して家族同様の愛情を見せたことだろうか。シロクロは、主人公のひとりである直輝まで含めて、グレーかブラックな人物が大半。それだけに加賀夫妻の見せる純粋な愛情は、このドラマの中ではとても貴重だ。
一方、ただただ可哀想なレンに比べて、直輝のほうは、ちょっと同情しづらい。ミステリアスに描かれているせいで、感情をほとんど表に出さないから、第6話まで話が進んでも尚、なんだかよくわからない人のままなのだ。というか、冷静に考えてみると、父親を殺された気の毒な過去があるにしても、レンの精神を操り、婚約者あずさも利用している時点で、普通にひどい。直輝が、横浜流星の顔面を持っていなかったら、嫌悪感すら持ってしまっていたかも(イケメンってすごいなあ)。
最終回までに、なんらかの形で、直輝の本当の優しさみたいなものが、描かれてくれるといいのだけれど――それなしには、このドラマ、ハッピーエンドは絶対的に迎えられない気がしてしまう。
そうそう、救い(?)が、もうひとつありました! 小ネタですが、重たいお話の中で、思わず笑ってしまった場面が、一か所。
直輝とテレビマン・神代一樹(要潤)が情報をやりとりする際、使った喫茶店のBGMが、高橋ジョージのロード!(その高橋ジョージは、捜査一課長役で出演しています)。切々と歌い上げているBGMが気になってしまって、直輝と神代の会話が、一瞬、頭に入ってきませんでした(笑)。
いや、話が頭に入ってこないなら物語の邪魔になってるしダメじゃん……と思われるかもしれないが、このくらいの笑いをもたらしてくれる遊びは、あったほうがいい。そもそも、シロクロは、はっちゃけたパンダが飛び回るようなドラマですからね!
今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
- 最新話:TVer(無料、次回のオンエア時刻まで)
- 第1話〜最新話: Hulu(フールー)(月額1,026円、無料トライアル期間、最新話見逃し無料などあり)
基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#06
- タイトル: シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。
- チャンネル: 日本テレビ系列
- 番組公式サイト: トップ イントロダクション ストーリー 相関図 キャスト・スタッフ
- 番組公式ツイート: @shirokuro_drama
- 放送日時(#06): 2020年2月16日(日)22:30〜23:25
- 出演:
- 川田 レン(ミスパンダ/囲碁棋士):清野菜名
- 森島 直輝(メンタリスト、大学生):横浜流星
- 神代 一樹(全日テレビ・ディレクター):要潤
- 佐島 あずさ(全日テレビ・記者):白石聖
- 伊藤 健人(全日テレビ・AD):坂東龍汰
- 飯田 兼一(全日テレビ・チーフプロデューサー):福田転球
- 田中 三太(全日テレビ・プロデューサー):永山たかし
- 門田 明宏(レンの精神科主治医):山崎樹範
- 加賀 春男(囲碁喫茶店主):升毅
- 加賀 佳恵(春男の妻):椿鬼奴
- 東山 楓(囲碁棋士):吉田美月喜
- 菊池 勘平(囲碁喫茶の常連客):水澤紳吾
- 中島 きよし(囲碁喫茶の常連客):松浦祐也
- 小林 孝雄(囲碁喫茶の常連客):スチール哲平
- 並木 しげる(囲碁喫茶の常連客):浅見小四郎
- 小園 武史(直輝の学友):中田圭祐
- 前川 雪乃(直輝の学友):祷キララ
- 川田 麻衣子(レンの母):山口紗弥加
- Mr.ノーコンプライアンス(法務大臣):佐藤二朗