前回の劇的な結末を受けての第9話。
どうやら、来週の最終回とワンセットで描く「その後のサクラ」のようだ。

そういう意味で第7話、8話と続いた高いテンションを受け継ぐことなく、静かに話は進んだ。

「ドクターX」や「HERO」のような、型破りでも実力がすば抜けている主人公ならば、周囲を黙らせることができる。
ただ、このドラマの北野桜(=サクラ、高畑充希)は、着眼点が鋭く、嘘のない敬愛すべき性格を持ちながらも、周囲を黙らせる実力がない。

そのために、はっきりモノを言う代償としての「罰」が与えられてきた。
それが、これまでのこのドラマのせつない部分だったが、今回は週替わりのオープニング映像で、いつものサクラが打ちのめされるメタファーがない。

ちょっと希望を抱くも、この第9話は、期待に反して辛い回でもあった。
他人にも自分にも嘘をついてこなかったサクラが、嘘をつく。
ただ、嘘をつくと早口になってしまう癖があり、簡単に見抜かれる。

それを、サクラに勇気づけられて自分の人生を切り拓いてきた同期4人組が彼女を支えようとする。このドラマの独特な雑味でもある、青春ドラマ的なシーンも見せられて、ちょっとクサいなぁ、と思わせた最後の瞬間。

…お前にいいニュースと悪いニュースがある。

マジで?

言いたいことを言って罰を受けてきたのは、サクラに「力」がなかったからだった。
そんなサクラに力が与えられたらどうなる?

それが来週迎える最終回のテーマのようだ。

P.S.

ネカフェになってもRequest.

基本情報:日テレドラマ『同期のサクラ』#09

  • タイトル: 同期のサクラ
  • チャンネル: 日本テレビ系列
  • 番組公式サイト: トップ イントロ ストーリー 相関図 キャスト・スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@douki_sakura
  • 放送日時(#09): 2019年12月11日(水)22:00〜23:00
  • 出演:
    • 北野桜(花村建設社員):高畑充希
    • 月村百合(花村建設社員):橋本愛
    • 木島葵(花村建設社員):新田真剣佑
    • 清水菊夫(花村建設社員):竜星涼
    • 土井蓮太郎(花村建設社員):岡山天音
    • 北野柊作(サクラの祖父):津嘉山正種
    • 脇田草真(サクラの隣人):草川拓弥
    • 中村小梅(サクラの隣人):大野いと
    • 火野すみれ(花村建設人事部):相武紗季
    • 黒川森雄(花村建設人事部・部⻑):椎名桔平
    • 老女(飲食店のおばさん):柳谷ユカ
  • 脚本: 遊川和彦