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シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。 #10【最終回・衝撃のラスト!】

飼育員の手を離れたミスパンダの犯行予告
ターゲットは、元テレビディレクター・神代一樹(要潤)!?

復讐のため、佐島あずさ(白石聖)を殺そうとした森嶋直輝(横浜流星)を止めようと、割り込んだ川田レン(清野菜名)は、代わりに刺され、意識不明のまま眠り続ける重体に。抜け殻のようになった直輝は、自分自身に決着をつけようと考える。だが、そんな中、ミスパンダの犯行予告が流れ――

前回第9話までに、直輝の父・森島哲也(田中圭)殺害事件をはじめとする謎はすべて解明され、直輝の復讐も終わった。よって最終話は、レンと直輝が未来に向けて歩き出すための、ふたりの心の回復の物語になっていた。

それはもちろん、ここまで見てきた以上気になる箇所ではあるのだけれど、当初はあった、可愛いミスパンダがシロクロつける痛快ストーリーといった要素が戻らなかったのは、ちょっと残念。

ミスパンダは登場してくれたけれど、この最終回のそれは、初期のミスパンダとはある種別の、リコが直輝のために演じるミスパンダだ。一生懸命でけなげで、ただただ切なくて、呑気に可愛いなどといって見ていられる感じではないのだ。

また直輝も、終盤にある選択をするのだけれど、それもまた切ない。
切ない切ないというと誤解されそうだけれど、この最終回は、レン、直輝ともに、普通の日々を取り戻すハッピーエンドだ。それに、ここまでの波乱万丈を思えば、主人公たちが死亡して終わらなかっただけでも、もうけものといえなくもない。

それでも、なんとなくモヤリとしたものが残るのは、初期の飼育員さんとミスパンダの軽妙な雰囲気が好きだったせいだろう。できるなら、最後の最後はちょっとベタでも、痛快にはっちゃけてほしかったなあ。

尚、この最終回のその後の物語が、huluで限定配信されるとのこと。
物語そのものは、ドラマ本編できちんと完結しているけれど、彼らのその後が気になるなら見てみるといいかもしれない。

今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』

基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#10