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シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。 #07【門田殺しの犯人が明らかに!】

物語も終盤戦
ミスパンダ、最後の出動!?

飼育員こと森嶋直輝(横浜流星)によって、ミスパンダに変身させられていた川田レン(清野菜名)の中から、本来の彼女自身である、リコの意識が浮上。自分の置かれた状況に混乱するリコに、直輝は事情を明かす。リコは、レンに戻してくれるよう直輝に頼むが、その前に、精神科医・門田明宏(山崎樹範)殺害犯をみつけたいと言い出し――

前回以上に、ますます悲壮感が増してきた第7話。
ミスパンダと飼育員は、門田殺害犯をおびきだし、自白させることに成功するのだけれど、そこには華麗なアクションも、シロクロつけた爽快感も存在しない。ただただ切なさが満ちていて、いつもは可愛く眺められるミスパンダのコスチュームさえ、哀愁が漂っていた。

門田殺害犯が誰かは、伏せておくけれど、正体がわかってからは、かなり痛々しいシーンになっているので、未見の方は覚悟してからご覧になることをおすすめする。

そんな中、今回の救いは、父親に関する苦悩以外、本心を現すことがほぼなかった直輝が、リコを思う気持ちから、真犯人を糾弾する言葉を投げかけたことだろう。これには、本当にホッとした。

直輝が、ちゃんと血の通った人間として描かれたお陰で、今後はこれまでより感情移入して見られるはず(ここまでの直輝は、ほんと超イケメンで見惚れてはしまうのですが、ちょっと感情がついてゆきにくい部分があったのですよね)。

その直輝は、エンディングから次回にかけて、大変なことになっていく。
いよいよ、物語もクライマックス。

ここから先は、シンボリックなミスパンダと、ミステリアスな飼育員さんではなく、中の人たちとでも言えばいいだろうか、レン・リコと、直輝という人間の物語が加速してゆきそう。
切なさの後に、明るい展開があることに期待して、最後まで見守りたい。

今から観るには:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』

基本情報:読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』#07