特命係・第三の男こと陣川公平(原田龍二)登場!
ケアハウスで理事長殺害事件が発生。現場にたばこの吸い殻が残されていたことから、警察は、けむりと呼ばれる伝説の連続窃盗犯の犯行を疑う。以前からけむりを調べていた捜査二課の刑事・陣川は、一緒にこの事件を捜査したいと特命係へやってくる。杉下右京(水谷豊)と、冠城亘(反町隆史)は、陣川と共に事件現場へ向かい、捜査を開始するが――
特命係・第三の男こと陣川は、相棒ファンにはおなじみの人物だ。
season3での初登場時から、警察官ではあったけれど、警察内での仕事は捜査員ではなく、経理係。だが、捜査員への憧れが強く、自宅の部屋には犯人の手配書を貼りまくっていた。その熱意ある捜査オタクぶりが災いして、誤認逮捕の末、特命係に一時的に左遷異動してきたことが、第三の男の由来だ。
以降、ほぼ毎シーズンのように登場、事件に首をつっこみ、特命係のふたりと勝手に捜査しては、生来の惚れっぽさが災いして事件関係者に一目惚れ。事件解決の折には、失恋して終わるのが、定番になっている。
そのあたりのお約束は今回も健在。season16で晴れて捜査二課の刑事になったものの、二課が担当するのは経済犯。殺人は担当外だから、勝手に事件に首をつっこむスタイルも、やっぱり変わっていない。ちょっとコミカルで、最後は切ない、安定の陣川回を十二分に楽しめた。
とはいえ、ただ楽しいで終わらせないのが、相棒。ドラマの中に社会問題を織り込むことも忘れない。ケアハウス内での虐待や、犯罪加害者家族の生きづらさなどが、さらりと盛り込まれていた。
余談になるが、陣川は亘のことを、警察官としては後輩にあたり、階級も自身のほうが上なのに(陣川は警部補、亘は巡査)、先輩と呼んでいる。これは、亘が初登場時は警察官ではなく、法務省から出向してきたエリートだったことによるものと思われる。
ちなみに、二代目相棒の神戸尊(及川光博)、三代目相棒の甲斐亨(成宮寛貴)には、自分のほうが先に特命係に入っていたと先輩風を吹かせていた。なのに相手がエリートとみると、あっさり自分より上位に亘を置いてしまっている。そういう陣川のわかりやすい性格は、ちょっと微笑ましい。
愛すべきキャラクター、第三の男・陣川にほっこりさせてもらったところで、次回は一転。相棒史上稀にみる悪女、平成の毒婦・遠峰小夜子(西田尚美)が再登場する。拘置所に収監された状態で尚、右京が警戒する強敵だ。
未見の方や、見たけれど記憶が曖昧な方は、時間が許すなら配信等で、season17・第6話「ブラックパールの女」を、視聴して臨むことをおすすめします!(エンディングの不敵な小夜子にはゾクゾクさせられますよ)
今から観るには:「相棒 season18」
- 最新話:テレ朝キャッチアップ(無料、次回のオンエア時刻まで)
- 第1話〜最新話: テレ朝動画
基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#16
- タイトル: 相棒 season18
- チャンネル: テレビ朝日系列
- 番組公式サイト: トップ ストーリー キャスト
- 番組公式ツイート: @AibouNow
- 放送日時(#16): 2020年2月19日(水)21:00〜21:54
- 出演:
- 杉下右京(警視庁特命係・警部):水谷豊
- 冠城亘(警視庁特命係・巡査):反町隆史
- 月本幸子(小料理屋「花の里」・元女将):鈴木杏樹
- 伊丹憲一(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):川原和久
- 芹沢慶二(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):山中崇史
- 角田六郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課 課長・警視):山西惇
- 青木年男(警視庁サイバーセキュリティ対策本部 特別捜査官・巡査部長):浅利陽介
- 益子桑栄(警視庁刑事部鑑識課・巡査部長):田中隆三
- 大河内春樹(警視庁警務部 首席監察官・警視正):神保悟志
- 中園照生(警視庁刑事部参事官・警視正):小野了
- 内村完爾(警視庁刑事部長・警視長):片桐竜次
- 日下部彌彦(法務省法務事務次官):榎木孝明
- 衣笠藤治(警視庁副総監・警視監):杉本哲太
- 社美彌子(警視庁総務部広報課 課長・警視正):仲間由紀恵
- 甲斐峯秋(警察庁長官官房付・警視監):石坂浩二
- 神戸尊(警察庁長官官房付・警視):及川光博
- 小野田公顕(元警察庁 官房室長・警視監):岸部一徳
- 甲斐享(右京の三代目相棒):成宮寛貴
- 亀山薫(右京の初代相棒):寺脇康文
- 陣川公平(警視庁刑事部捜査第二課 刑事・警部補):原田龍二
- 米沢守(警視庁警察学校教官・巡査部長):六角精児
- 大木長十郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):志水正義
- 小松真琴(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):久保田龍吉
- 三浦信輔(元刑事部捜査第一課 刑事):大谷亮介
- 片山雛子(元内閣官房副長官):木村佳乃
- 瀬戸内米蔵(元法務大臣):津川雅彦
- 風間楓子(「週刊フォトス」の記者):芦名星
- 鑓鞍兵衛(国家公安委員長):柄本明