サイバーセキュリティ対策本部の青木年男(浅利陽介)が拉致された!?
蟻地獄図鑑を介したSOSで、特命係が動き出す――
特命係・杉下右京(水谷豊)のもとへ、サイバーセキュリティ対策本部の土師太(松嶋亮太)が、青木に電話で頼まれたと蟻地獄図鑑を返しにやってくる。だが、右京には覚えがない。しかも青木本人は、無断欠勤し、外部から警察内部のデータベースにアクセスしていた。右京は、警察内部のデータ目的の何者かに、青木が拉致されたと判断し報告、捜査を開始するが――
拉致された青木が、ヘルプを出してきたのが、大嫌いな特命係というところに、まずニヤリとさせられた。青木は、一時期特命係に籍を置いていたし、よく協力もしているけれど、右京のことも、冠城亘(反町隆史)のことも、決して快く思ってはいない。だが、それでも、二人の能力については、信頼しているから、得意の屁理屈をこねまわして、犯人を翻弄、蟻地獄図鑑などという、意味不明アイテムを使って、SOSを発信してくる。
とにかく、青木の魅力である、ねじくれた性格が全開で微笑ましい(青木くんの場合、これは誉め言葉ですw)。まさしく青木ファンには、見逃せない一本だ。
そしてもちろん、見どころは青木だけではない。特命係のふたりは、犯人と高度な知能戦を展開していくし、そこには今回のゲスト、特命係に協力する刑事・木村(中村優一)も、大きく絡んでいく。木村は、真面目で熱心な若手刑事だけれど、真面目さも、熱心さも、「相棒」というドラマでは「善」の側面だけで、終わらせてはもらえない。
事件の真相には触れないけれど、今回も相棒らしい、苦味が残る結末だった。ただ、全体の後味は意外と悪く感じない。それはやはり、憎たらしいけど憎みきれない青木節が、随所にコミカルに炸裂していたせいだろう。青木くん、グッジョブ!(笑)。
今から観るには:「相棒 season18」
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基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#12
- タイトル: 相棒 season18
- チャンネル: テレビ朝日系列
- 番組公式サイト: トップ ストーリー キャスト
- 番組公式ツイート: @AibouNow
- 放送日時(#12): 2020年1月15日(水)21:00〜21:54
- 出演:
- 杉下右京(警視庁特命係・警部):水谷豊
- 冠城亘(警視庁特命係・巡査):反町隆史
- 月本幸子(小料理屋「花の里」・元女将):鈴木杏樹
- 伊丹憲一(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):川原和久
- 芹沢慶二(警視庁刑事部捜査第一課 刑事・巡査部長):山中崇史
- 角田六郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課 課長・警視):山西惇
- 青木年男(警視庁サイバーセキュリティ対策本部 特別捜査官・巡査部長):浅利陽介
- 益子桑栄(警視庁刑事部鑑識課・巡査部長):田中隆三
- 大河内春樹(警視庁警務部 首席監察官・警視正):神保悟志
- 中園照生(警視庁刑事部参事官・警視正):小野了
- 内村完爾(警視庁刑事部長・警視長):片桐竜次
- 日下部彌彦(法務省法務事務次官):榎木孝明
- 衣笠藤治(警視庁副総監・警視監):杉本哲太
- 社美彌子(警視庁総務部広報課 課長・警視正):仲間由紀恵
- 甲斐峯秋(警察庁長官官房付・警視監):石坂浩二
- 神戸尊(警察庁長官官房付・警視):及川光博
- 小野田公顕(元警察庁 官房室長・警視監):岸部一徳
- 甲斐享(右京の三代目相棒):成宮寛貴
- 亀山薫(右京の初代相棒):寺脇康文
- 陣川公平(警視庁刑事部捜査第二課 刑事・警部補):原田龍二
- 米沢守(警視庁警察学校教官・巡査部長):六角精児
- 大木長十郎(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):志水正義
- 小松真琴(警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課・巡査部長):久保田龍吉
- 三浦信輔(元刑事部捜査第一課 刑事):大谷亮介
- 片山雛子(元内閣官房副長官):木村佳乃
- 瀬戸内米蔵(元法務大臣):津川雅彦
- 風間楓子(「週刊フォトス」の記者):芦名星
- 鑓鞍兵衛(国家公安委員長):柄本明