Drama View – テレビドラマのレビューサイト

相棒 season18 #10 【杉下右京の秘密】

特命係・杉下右京(水谷豊)に、驚きの秘密が!?

特命係・冠城亘(反町隆史)は、右京とのやりとりの中で不審なものを感じ、後をつけてゆく。するとスーパーマーケットから、右京が妻子らしきふたりと共に出て来るところを目撃。右京が、密かに幸せな家庭を築いていたことに驚く亘。翌日、尾行に気づいていた右京は、亘に理由あってのことだと打ち明けかける。だが、そこへ組織犯罪対策第五課課長・角田六郎(山西惇)が、雑木林から金塊3億円分が発見されたという一報を持ち込んできて――

亘ならずとも、思わず「!?」となってしまう導入から始まった第10話。
もちろん、あの右京さんが、いつの間にか再婚して、子どもまでつくっていた……なんてことはないのでご安心を。

右京が行動を共にしていた、桜井里美(遊井亮子)は、元夫よりDVを受けた過去があり、そのために誰にも居所を教えず転居、新たな生活をはじめていた。だが、情報がもれたか、元夫らしき人物につけ狙われており、親子を守るべく、右京は行動を共にしていたというのが真相。

さらに里美の息子・裕太(鳥越壮真)に、その間だけでもパパになってほしいと頼まれ、承諾したために、右京パパが誕生したわけなのだが、右京もなかなかにノリノリで楽しそうなのが微笑ましい。

やがて、金塊が密輸グループの隠したものであり、グループのひとりの死体が発見されるが、裕太がある事柄を目撃していたことから、二つの事件が結びついてゆくことになる。

今回は、二つの事件がきっちり解決した後、犯罪者たちの半端な言い訳も、右京が一喝してくれるという、相棒にしては珍しく、気持ちよく見終われる一話だった。割り切れないものが残る、後味の悪さは相棒の醍醐味だけれど、こういう回があってくれると、やはりホッとする。ただ、欲をいうなら、もう少し右京パパの姿を見ていたかったかも(笑)。

さて、次回は一週置いて、毎年恒例の元日スペシャルになる。
警視庁OBを巻き込んだ大規模な人質籠城事件が発生、右京も人質のひとりになってしまい、亘とも分断されてしまう模様。

次回予告だけ見ても、元日スペシャルにふさわしく、映画のような大作感があった。お正月はちょっと贅沢なご馳走でもいただきながら、特命係の活躍を楽しみたい。

今から観るには:「相棒 season18」

基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#10