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ドクターX ~外科医・大門未知子~ #09【2019/12/12放送回】

ロックスターの入院で、医局は大騒ぎに!?

ロックスター・九藤勇次(宇崎竜童)が、痔の手術で東帝大学病院に入院。主治医を任され、九藤の大ファンでもある原守(鈴木浩介)は、大張り切り。一方、フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)は、九藤の体の動きに、とあるひっかかりを覚えていた。検査するよう説得するが、九藤は聞き入れない。だが、未知子の不安は的中し、入院記者会見の席で、九藤が倒れてしまう――

結論から言うと、見どころ満載の回だった。

まず何より、第7話で、患者の命にかかわる大失態をおかした原と外科部長・加地秀樹(勝村政信)が、見事名誉挽回を果たしてくれたこと。

ドクターXには、様々な医者が出てくるが、その大半が使えない、ダメなタイプの医師だ。だが、この加地と原は、未知子から信頼される数少ない医師たちだ。そのふたりが、ひどい失敗をした第7話には、どうしてもモヤリとしたものが残った(純粋に腕が足りない、ならまだ良かったのですが、医師としての倫理的な部分からくるミスだったのは、本当に痛かったですね……)。

だが、今回は九藤の命を救うファインプレーを原が見せ、加地もまた、珍しく弱気になった未知子へと、カツを入れる言葉を放って、オペを助手として支えていく。

そうそうそう、これだよ、これ! 
このふたりには、こうあってほしいんだって!!
と、内心快哉を叫びつつ見てしまった。

そしてもう一点、上記でも少し触れたが、いつも自信満々な未知子が、弱気を見せたことも、ポイントだろう。さらに「私、失敗しないので」というセリフが生まれた原因に、未知子自身が言及する場面もあった。

シリーズ通してのファンには、特に見逃せない回だったといえる。
さらにラストシーンでは、最終回に向けて、とんでもない事実が発覚する。
今シリーズのとある重要人物に、重篤な病気があることが判明したのだ。

だが、その人物をオペするためには、物理的なものも含めて、高い壁が幾重にも立ちふさがっている。それらを未知子がどうクリアしていくのか――最後まで見守っていきたい。

今から観るには:「ドクターX ~外科医・大門未知子~」

基本情報:テレ朝ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」#09(2019年秋、第6シリーズ)