事件現場は、シェフも来客も、皆が怪しい殺人レストラン!?

まだ見ぬ宿敵・守谷につながる安蘭世津子(長谷川京子)に死なれ、犯罪コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)は、ふさぎこんでいた。心配した誉の助手・若宮潤一(岩田剛典)と捜査一課係長・江藤礼二(佐々木蔵之介)は、刑事・小暮クミコ(山田真歩)の誕生日を祝う食事会という体裁で、誉に気晴らしをさせようとレストランに誘う。だが、食事の席で、誉は遺体を発見してしまい――

第9話は、若宮・江藤が、誉を気遣い、小暮も協力するという、微笑ましい和やかさのある導入となった。

今回の見どころは、やはり、この四人の絆だろう。当初は事件の一関係者で、誉に押しかけ居候になられた立場だった若宮が、いまでは誉の助手であるだけでなく、誉を大切な友人と思い、気遣う様子がうかがえる。

また、普段誉を利用するだけ利用している江藤も、若宮に協力し、レストランの払いを受け持っている。江藤は思惑はありながらも、誉に友情めいたものを覚えているのだろうし、ダシに誕生日を使われる小暮についても、人の良さを感じられるエピソードだった。

ただ、欲を言うなら、このエピソード、二時間ドラマや前後編等の拡大版で見たかった気がする。殺人事件としても、よくまとまった、面白い話ではあったのだけれど、シェフたちに来客、合計10人もの容疑者が集う物語を、一話でおさめているから、どうしても少し駆け足の感が。

個性的なゲストたちを、もう少し掘り下げて見てみたかったし、問題を抱えた容疑者たちのその後に、少し言及が欲しくもあった(単純に、気になってしまうのですよね、あのひとたち、どうしたのかなー……と)。

さて、次回は都知事の息子が誘拐される模様。
予告を見た限り、宿敵・守谷への言及はない。けれど、誉が誘拐事件を解決するだけで、終わるとも思えない。

予告画面には「青春の旅立ち」のアオリがあった上、そもそも今週の第9話のサブタイトルから、「別れの予感」と明記されている。ドラマの中でも誉が意味深に「最後の晩餐」などと口にしたり、若宮も誉との日々の終わりを覚悟するような日記をつけたりと、「別れの予感」は、各所に散りばめられていた。

誉の身に何かが起こるのか、はたまた守谷との戦いのために誉がひとり旅立ってしまうのか――今はただ、想像の翼を広げることしかできないが、誉と若宮の関係に、変化が訪れる日は近そうだ。

残り回数も、あとわずか。最後まで、華麗な推理とともに、ふたりの関係を見守っていきたい。

今から観るには:「シャーロック」

基本情報:フジテレビ「シャーロック」#09

  • チャンネル: フジテレビ系
  • 番組公式サイト: トップイントロダクションストーリー相関図キャスト&スタッフ
  • 番組公式ツイート: Twitter@SHERLOCKcx
  • 放送日時(#09): 2019年12月2日(月)21:00〜21:54
  • 出演:
    • 誉 獅子雄(犯罪捜査コンサルタント):ディーン・フジオカ
    • 若宮 潤一(精神科医):岩田剛典
    • 小暮クミコ(巡査部長):山田真歩
    • レオ(謎のスケボー少年):ゆうたろう
    • 江藤礼二(警視庁捜査一課・警部):佐々木蔵之介