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ニッポンノワール-刑事Yの反乱- #07【暴く闇の正体!亡き刑事、涙の真相…】

警察地下組織が、極秘で人体実験――
ミステリーの範疇を凌駕の超展開!

不審な動きをみせる警察病院の地下に侵入するも、人体実験の被験者と思われる強化人間たちに襲われ、ピンチに陥った刑事・遊佐清春(賀来賢人)。だが、危機一髪のところで、捜査一課長・南武修介(北村一輝)率いる刑事たちが駆けつけ、脱出に成功する。一方、その頃、清春の部屋の大家・深水喜一(笹野高史)が経営する喫茶店に、警察公安部が押し掛けていた。公安部の刑事たちは、預けられていた清春の息子・克喜(田野井健)を、祖父で元警察庁長官・碓井(大和田伸也)のもとで保護すると連れ去ってしまう――

というのが、第7話の導入になる。
もう最初の数分だけで、凄まじく濃密度の高いストーリー進行だ。

そこから後も、息つぎする間もないような場面が続いていく。
しかも、ようやく、軽く気をゆるませてくれるシーンが入ったかと思えば、最後の最後で、そのシーンすら、とある重大事項の伏線だったことが判明する……といった具合で、いつもに増して、一瞬たりとも見逃せない内容となっていた。

見逃せない……といえば、少し話がそれるけれど、このドラマは主題歌が流れだしてからも、エンディングを、ついついじーっと見てしまう。

普通のドラマなら気を抜いて見られる箇所だが、ニッポンノワールでは毎回、誰か一人の登場人物が、電話で話す様子が流れている。ただし、会話は聞こえない仕様になっているから、何かヒントになるようなことを話しているのでは……と、気になって、読唇術ができるわけでもないのに、口元を懸命に見てしまっていた。

最後まで、視聴者を離さない工夫かなあ、と思っていたのだけれど、今回のエンディング後に、それだけではなかったと判明。

hulu限定でセリフ入りバージョンを見られるとのこと。
最近、動画サイトで番外編短編などを見られるドラマが増えてきているけれど、こういう手で来ましたか……いろんな商売考えるなあと感心。有料サイトにひっぱる類の仕掛けは、ちょっと卑怯な気もするけれど、見なくても本編は十分楽しめて、その上で有料サイトでオマケも見られますよという良心的な仕掛けなので、気になる方はご覧になってみるといいかも。

さて次回予告には、「刑事Yは、反乱を起こせるのか――」のアオリ文句が。
このドラマのサブタイトルは「刑事Yの反乱」。
クライマックスが近いことは間違いない。

今から観るには:「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」

基本情報:日テレドラマ「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」#07