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ニッポンノワール-刑事Yの反乱- #06【第2部カク※※編開幕!逆襲、始まる】

新章開始、第二部のタイトルは覚醒編と判明!

主人公の刑事・遊佐清春(賀来賢人)の覚醒が、タイトル通り今後のポイントとなってゆきそうだ。この第二部タイトルが明かされたのは、第6話のエンディング。今回も、数々の衝撃的な事実が並べられた一時間だったのだけれど、その最後の最後まで引っ張っての、タイトル公開には、ゾクっとさせられた。

そこに至る物語だが、前回第5話にて、半グレ集団ベルムズの元リーダー・貴志正臣(栄信)を殺害した容疑で追われることになった清春は、刑事・才門要(井浦新)の協力で逃走。逃亡生活を続けながらも、清春は才門と共に、警察地下組織・ニッポンノワールについて調査。その中で、ベルムズの若者が警察病院で失踪していることを突き止める――

そこから後は怒涛の展開だったが、こちらは、ぜひ事前情報なしに見ていただきたいところ。ただし間違っても軽い話ではないから、ちょっと覚悟を持って見る必要があるかも……でも、面白いことは確かです!

今回の一番の見どころは、その怒涛の後半部分だけれど、そこまでにも、同じ世界観で、少し前の時間軸のドラマ「3年A組」からの視聴者には、「!」となる見どころが多々あった。

元A組の生徒・甲斐隼人(片寄涼太)が、逃亡中の清春を助けたり(甲斐といえば、ダンスですが、そちらも披露してくれてます!)、同じく元A組の生徒西崎颯真(今井悠貴)が、スーツアクターの卵になっていて、師匠のファイター田中(前川泰之)から、昔のあいつに似ていると褒められたりしている。

昔のあいつとは、「3年A組」の主人公、A組担任・柊一颯(菅田将暉)に他ならない。柊が、命がけで伝えたものが、その後の生徒たちに受け継がれている様子には、両方のドラマをみていると、自然にうるっとしてしまう。

ニッポンノワールは単体でも問題なく見られるドラマだから、「3年A組」を見ている必要はない。けれど、ニッポンノワールのみしか見ていなくても、「3年A組」からの出張組の存在には意味がある。

週をまたいで登場しない出張組は、普通のドラマなら、単なる脇役扱いされるようなちょっとした役割を果たすポジションなのだけれど、ドラマ一本分の背景を背負っているから、ただの脇役で終わらず、きちんとキャラクター化されている。そのことが、物語に一層の深みを与えているように思う。
この方式、やろうって思ったひと、頭いいなあ……と素直に感心。

さて、次回はいよいよニッポンノワールの核心に迫っていく様子。
日本という国すら揺るがす展開にスケールアップしていくようだ。

……とは予告でわかったけれど、中盤すぎてもこのドラマの着地点、全く予想がつきません。続きが気になるけれど、理屈が通らない類のぶっとんだ物語だけに、考えても無駄だろうし、大人しく次回を待とうと思います(笑)。

今から観るには:「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」

基本情報:日テレドラマ「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」#06