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ドクターX ~外科医・大門未知子~ #05【2019/11/14放送回】

看護師のドン、再び!
今回、大門未知子(米倉涼子)の患者になったのは、2014年に放送されたシリーズ第三期にも登場したゲストキャラクター、日本看護師連合会名誉会長・三原雅恵(岩下志麻)だ。

雅恵は全看護師の頂点に君臨し、東帝大学病院の病院長・蛭間重勝(西田敏行)も、顔色をうかがう程の実力者。言動ひとつひとつが厳格そのものだから、自由奔放な未知子(米倉涼子)とは、当然ソリがあわない。

第三期登場回では、未知子は雅恵の孫を手術して救った。
その経緯があるから、雅恵は未知子の露出の高い服装や言葉づかいを心よく思わないものの、医者としての腕は信頼している。
……にも関わらず、今回、倒れて運ばれてきた雅恵は、未知子がどれだけ勧めても、検査も手術も頑として拒否。そこには、とある事情があった――

というのが、第5話のあらすじになる。

見どころは、やはり岩下志麻の存在感、これに尽きるだろう。
凛として品のある着物姿や、病室で横になっていてすら、きりりとした佇まいは圧巻。
作中、雅恵は家族たちから、「おばあちゃん」と呼ばれたりもするのだけど、どこまでも美しい大人の女性といった印象で、年齢を感じさせない(おいくつなんだろうと、調べてみたら御年78歳らしいですが、見えませんよね)。しかも、オチに関係するので詳細は伏せるが、ラストでは往年の某映画シリーズを彷彿とさせるシーンまで用意されていた。

もちろん未知子は今回も失敗せず、ぴしっと決めてくれるし、他のレギュラーキャラクターも、ニヤリとさせてくれる場面が多々あって楽しませてくれたのだけれど、見終わってみれば、とにかく岩下志麻の鮮烈な印象が全部もっていく。鮮烈すぎて、「すごいなぁ……」という、小学生並の感想が口をついてしまう域だった(本当にすごいものに出会ったときって、うまいこと言う余裕なくなりませんか?・笑)。

さて、次回は未知子の盟友、麻酔科医・城之内博美(内田有紀)にスポットを当てた回になる模様。予告によれば、ふたりの大ゲンカや、博美をめぐっての三角関係なども描かれるとのこと。
シリーズの中ではちょっと毛色の変わった物語になりそうで、楽しみだ。

今から観るには:「ドクターX ~外科医・大門未知子~」

基本情報:テレ朝ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」#05(2019年秋、第6シリーズ)