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シャーロック #06【前世で犯した殺人?カナリアとビデオテープが語る真相…】

17歳の少女・高遠綾香(吉川愛)が、自身の犯した殺人を告白。
だが、彼女の告白で発見されたのは、死後20年以上が経過した遺体だった――

今回、犯罪コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と助手の若宮潤一(岩田剛典)が挑むのは、「前世殺人」だ。シャーロックはスピリチュアルなドラマではないから、もちろん前世での殺人などありえない。綾香が、自分の生まれる前に起きた殺人について語ることができたのは、当然、事件を知るに至る事情があってのこと。

その事情は誉が解き明かしてくれるから、触れずにおくとして、このドラマ、前回の「歩く死体」といい、今回の「前世殺人」といい、わかりやすく短い言葉ひとつで興味をひくやり方が上手い。冒頭での導入、いやそれ以前に次回予告段階から、そのたった四文字でワクワクさせられているから、自然と物語にのめりこんで見てしまう。

ただ、今回のトリックというか謎については、一番肝心なところが、ちょっと肩透かしな気はしないでもなかった。……のだけれど、この第6話、それだけでは終わらなかった。

最後の最後で、20年前の殺人事件の黒幕の名が判明する。
その人物こそ、第3話で、姿はないまま名前だけが現れた謎の男・守谷。
ネーミングから、原作のシャーロック・ホームズにて、ホームズの宿敵である犯罪の天才・モリアーティ教授にあたる立ち位置と目されるキャラクターだ。

今回も、第3話同様、名前しか登場していないにも関わらず、誉はその名だけで、サンドバッグに拳をうちつけるほど気持ちをたかぶらせる。こんな終わり方をされれば、もともと気になっていたキャラクターだけに、守谷とはどんな人物なのか、嫌でも興味がわいてくる。

このエンディングが、第3話からずっと気になっていた、守谷を誰が演じるか早く知りたい気持ちに、さらなる燃料を投入、燃え上がらせてくれた。
いまだ公式情報は何も出ていないのだけれど、本当に気になって仕方ない。何かヒントくらい出ないものかと予告をガン見したけれど、次回は子ども版・シャーロックが登場する話になるらしいということしか、分からなかった。

だからもう、大人しく続きを待つしかないのだけれど……公式さん、そろそろ教えてくれませんかねえ?

今から観るには:「シャーロック」

基本情報:フジテレビ「シャーロック」#06