Drama View – テレビドラマのレビューサイト

相棒 season18 #01【アレスの進撃】

杉下右京(水谷豊)、行方不明!?
まさかの展開から始まった、相棒season18初回は、スペシャル版にふさわしく、壮大な物語だ。北海道からほど近い位置にある天礼島を舞台に、帝政ロシア時代の移民の子孫である甘村井留加(団時朗)を中心としたグループ、“信頼と友好の館”と特命係がかかわっていく。

相棒の冠城亘(反町隆史)は、右京の行方を捜索。
“信頼と友好の館”へとたどりついた亘は、紆余曲折の末、無事右京と再会を果たすのだが、そのとき、館の中では、甘村井が死んでいた――。

今回は前編ということで、事件は未解決のまま、次回に続いているのだが、そこは相棒だけあって、どんな展開になるやら、全く想像がつかない。

物語だけでなく、出演者もスペシャル。
捜査一課の伊丹憲一(川原和久)・芹沢慶二(山中崇史)はじめ、シリーズおなじみのあの人やこの人が、がっつり登場。
さらにゲストとして自衛隊の元特殊部隊員・岩田を、二時間ドラマの帝王・船越英一郎が演じている。

この岩田、“信頼と友好の館”のメンバーであるミナ(北香那)の父親で、彼女を連れ戻しに来たのだが、コワモテ強引な上、素手で人を殺せる強さをもちあわせるといったアクの強い役柄。

岩田は、今回のラストでは、事件の最有力容疑者といった立ち位置なのだが、次回右京が岩田とどう、わたりあっていくのか、考えただけでワクワクする。舞台は島だけあって、あたりに海に面した崖はいくらでもあるし、崖で犯人を追いつめるのがセオリーの船越英一郎演じる岩田が、崖で右京に追いつめられるのか、はたまた、共闘で新事実をあぶりだして、崖で誰かを追及するのか……(崖が出るとは限りませんが、ミステリー好きなら、やっぱり期待しちゃいますよね・笑)。

予告によれば、次回は、殺人事件から、巨大な陰謀へと、いっそうスケールの大きな物語になっていく模様。となれば、捜査一課はもとより、警察上層部の面々も、本格的に自体の収拾に動き出すはずだ。相棒はミステリーとしてのみならず、警察組織の物語としても楽しめるドラマだから、そちらの動きも見逃せない。

本当に、次回が待ち遠しくなる要素ばかりで、もどかしくなる。流石は長寿ドラマの貫禄といったところだろうか。期待をふくらませつつ、次週を楽しみにしたい。

今から観るには:「相棒 season18」

基本情報:テレ朝ドラマ「相棒 season18」#01