見るからに犯人っぽい怪しい雰囲気で描かれる若宮潤一(岩田剛典)。
待って、彼ってワトソンじゃないの!?
というところから始まったから、ホームズものの映画等、なんらかの作品を一度でもご覧になったことのある方なら、きっと驚いたはず。
第1話から、ワトソン逮捕ではお話にならないので、そこは大方の予想通り、主人公のホームズ、誉獅子雄(ディーン・フジオカ)が、華麗に事件を解決し、若宮の容疑は晴れる。
……のだが、容疑こそ晴れても、やっぱりこのワトソンは異色。
ホームズとワトソンというコンビは、基本、ホームズが頭脳明晰ながらも変人で、対するワトソンは、視聴者が感情移入しやすい普通の人として描かれることが多い。きっとこのドラマでも、ワトソンは善人でお人よしだったりして、ホームズのフォローをして回るのだろうと勝手に思っていたのだが、シャーロックのワトソン、若宮は少なくともこの第1話では、そういったキャラクターではまったくない。
なにせ若宮は自身を、後ろから足音が聞こえたとき、友人ではなく、敵だと思って身構えるタイプと自認するようなキャラクター。警戒心が強く、人を信用していない、暗い雰囲気で描かれているのだ。
対して、誉のホームズぶりは、いかにもといった雰囲気で描かれる。
とにかく変人で頭脳明晰。ちょっとテンションが高すぎるきらいはあるけれど、まず標準的なホームズのイメージに近い。
誉と若宮は、もともとの知り合いではなく、今回の事件で初めて出会った形になっているから、まだふたりの関係性は出来上がっていない。
だが、今回事件を解決後、誉が若宮の自宅に押しかけたことで、原作同様ふたりが同居する体裁が整っている。次回からは、ふたりの関係性はどんどん強まっていくはず。
若宮の、ワトソンとしては一風変わった特性を考えれば、このふたり、普通のホームズ物とは異なる関係になっていきそうだ。コンビの関係性が異なれば、物語も通常のホームズものとは、全く違った展開になりそうで、先が読めない。
毎回の事件も楽しみだが、異色のホームズ物になってくれそうな、このドラマが、どういう着地点を目指すのか、じっくり見守っていきたい。
(尚、イケメンふたりの同居ぶりも見守っていきたいところ……眼福です!)
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