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TBSドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」第5話 – 黒木華

このドラマに出逢ってから、これまで言いづらかったことが言えた人もいるのではないか。そう思えるくらい、あなたの人生に多大な影響を与えてくれるかも知れないユニークな作品。

人間離れした主人公の、ありえないほどの運の強さで、不可能が可能になったりする感動巨編ではなく、勇気を出せば自分にもできそうなことを凪(黒木華)が目の前でやってみせてくれる。

そして、この第5話でも、言いたくても実際には言えなかったシーンもあり、相変わらず不器用なまま。
だが、最も大きな無理めな「仕事」も、やり遂げる。

前回までは、凪(黒木華)が、元カレの慎二(高橋一生)と隣人のゴン(中村倫也)と、どっちを選ぶのか、みたいな構図にも見えていたが、そんなありがちなレベルではなかった。

お暇をもらっている凪ならではの、ゆっくりしたスピードで、自分の今やってることに気づき、目を覚ましてゆく様が、じんわりと描かれている。

そして、今回から、もう一人の隣人であるうららちゃん(白鳥玉季)の母・白石みすず(吉田羊)と、スナック「バブル」のママ(武田真治)が本格参戦し、凪の背中を後押しする。

いっぽう、凪の気持ちを土足で踏みつけてきたにもかからわず、まだ凪に執着する元カレ・慎二には、職場に異動してきた市川円(唐田えりか)と急接近する。人物関係もさらに複雑になってきて、先が読めないなか、まさかのラストシーンを迎えた。

こりゃ、次回も観ずにはいられないでしょう。

まだ未見の方は、はしょって次週から途中合流するより、ネットで第1話からじっくり、ご覧ください。

P.S.

まさかの東大卒だった、坂本さんがちょっと心配。

今から観るには:「凪のお暇」

基本情報:TBSドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」第5話