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TBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」第5話〜大泉洋

大泉洋が吉田沙保里にレスリングのトレーニングを受けるという、ちょっとした余興も楽しめる第5話。
メインは社会人ラグビーリーグの最強チーム「サイクロンズ」と、君嶋隼人(大泉洋)がGMを務める「アストロズ」の優勝をかけた大一番。

このドラマ、専門家から見てどれくらいリアリティがあるのか取材してみたところ、ラグビーファンでこのドラマのことを悪く言う人に会ったことはない、とのこと。それくらい、日本のラグビー界の良い部分・悪い部分を綿密に取材して作られたものらしい。

そうは言っても、弱小だったこのチームが連勝街道をひた走り、優勝争いに加わるまでの過程は意外とすんなり進む。そして最強チーム「サイクロンズ」との、天下分け目の大勝負を迎える。

選手層では圧倒的に劣勢なチームが、日本代表メンバーを多数抱える盤石の強者を負かすには、わずかな弱点に着目して、そこを戦略的に突くしかない。

柴門監督(大谷亮平)が語る戦術論に、なるほど感が高まる。

しかし、それでも足りない。

だとしたら、最終的には勝ちたいという「気持ち」が左右する。

その、味方の士気を盛り上げるために、君嶋GMが取った心理作戦が、今回の第5話の見せ場だった。

結局、最後は「気持ち」だ。

いくら強いチームでも、本気になって向かってくる弱いチームに、圧倒されてしまうこともある。

綿密な戦術+気持ち。

そして、初心者にもわかりやすく、玄人にも見劣りしないクライマックスの試合映像は、実際の対戦を観ているようだ。

そして、この第5話、最後の最後でちょっとズルい終わり方をする。
それは観てのお楽しみだ。

P.S.

ちなみに、現実に始まるラグビーワールドカップの試合日程は、こちら。

今から観るには「ノーサイド・ゲーム」

基本情報:TBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」第5話