Drama View – テレビドラマのレビューサイト

フジテレビ「ルパンの娘」第5話〜深田恭子

あまりにも面白い、渾身の第5話。今すぐ観るべし、と断言できる、この夏ドラマの中でも神回と言える。これから5話分観るのは面倒だな、という方は、第1話と第5話だけでも、なんならこの第5話だけでもオススメしたい。

ネット上に飛び交った事前情報では、ゲストの田中みな実が大胆なコスチュームで出演することが強調されていたが、それは今回の面白さのホンの一部。
男をたぶらかして金品を奪い取る女泥棒役としての悩殺演技も見ものだが、かつてのブリっ子キャラ全開のアナウンスシーンもあるなど、田中みな実と言う「素材」を十二分に活かし切っている。

これまで泥棒一家“Lの一族”の濃すぎるキャラに、もう一方の懲らしめられる側の泥棒が押され気味だったが、その相手方に田中みな実が立つことで、がっぷり四つの手応え十分な対抗軸になっている。

加えて、深田恭子と田中みな実の女同士の決闘シーンが見られるのも、たぶんこのドラマで最初で最後だろう。

そして第1話で大きなインパクトを持って現れた謎のミュージカル泥棒・円城寺輝(大貫勇輔)の登場シーンもそろそろワンパターンで飽きてしまってきたところ、今回は、彼が大きな活躍をする。
誰も入ることのできない田中みな実のアジトに潜入する爆笑シーンは見ものだ。

そして本筋は、泥棒一家の娘と生まれてしまった三雲華(深田恭子)と、警察一家の長男として生まれた桜庭和馬(瀬戸康史)の結ばれるはずのない恋の行方。それを密かに応援するのは全てを知っている華のおばあちゃん、三雲マツ(どんぐり)という構図だったが、前回・第4話の結末で、隠し通してきた華の正体が和馬に感づかれそうになっていた。

果たして完全にバレてしまうのか、それとも泥棒一族の血を引く華が何とかすり抜けることができるのか、結果は観てのお楽しみである。

P.S.

引きこもりハッカーである華の兄、渉(栗原類)の開発した、てんとう虫3号。
言ってみれば超小型ドローン。
近い将来、そのへんを何匹も飛ぶ世の中が来るかと思うとちょっと怖い。

今から観るには:「ルパンの娘」

基本情報:フジテレビ「ルパンの娘」第5話