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日テレドラマ「偽装不倫」第5話

最終シーンが、せつない。

これまでの5話を振り返ってみると、この第5話の結末の1分間のために、状況がじわじわと変化していたことに気づく。まるで、知らないうちに病気が進行するように。

濱鐘子(はましょうこ、=杏)が伴野丈(ばんのじょう、=宮沢氷魚)の前で既婚者を装ってしまったがゆえに、お互い不倫でもないのに不倫状態、すなわち偽装不倫をする羽目になってしまった二人。

鐘子は、言い出せないだけだ。
いっぽう丈は、これが不倫だと思いこんでいる。

だから、鐘子が正直に「私は独身だ」と告げさえすれば、めでたしめでたしとなるはずのカップルだった。

ところが、だんだんと、そうでもない状況になってしまった。
このドラマ、その状況変化の進み方が絶妙で、知らないうちに景色が変わっていた。

まだ予想の範囲内でしかないが、次回以降は、鐘子が真実を言い出せないのではなくて、丈のためにあえて言い出さない道を選ぶのではないか。

もしそうだとしたら、せつない。

いっぽう、ホントの不倫をしている姉の葉子(仲間由紀恵)。
彼女は、夫・賢治(谷原章介)に真実を明かさず、完全犯罪を成し遂げようとしている。

しかし、夫に内緒で若い男・風太(瀬戸利樹)に逢っていることを隠すためのアリバイ工作が、だんだんと綻び始める。

この、嘘で固めた不倫状態が、徐々にバレていく過程も、進行のしかたが絶妙。
今回、葉子が「何とかする」と口にするが、どう見ても何とかなりそうな気はしない。

夫が今どこまで感づいているのか気になりながら、嘘で固めたダムが決壊するXデーがじわじわ近づいてくる恐怖を味わう。

そんな中で、鐘子一家が岩手の花巻育ちとは言え、家にも椀子そばのセット一式があることに気づかされた、まだまだ少しは笑えるシーンもあった第5話だった。

P.S.

居酒屋で出てくるバースデーケーキ、よく見ると餃子。

今から観るには:「偽装不倫」

基本情報:日テレドラマ「偽装不倫」第5話