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読売テレビ「わたし旦那をシェアしてた」第3話〜小池栄子

シェアハウスに第四の妻・沢野絵里(松井玲奈)登場!
しかも彼女のお腹には、天谷恭平(平山浩行)の子どもが宿っていて——!?

という衝撃の展開から始まった第3話。

主人公三人の誰とも異なる、清楚で柔らかな雰囲気で登場した絵里。
この松井玲奈の演技が光っていた。

料理上手で、子どもたちにも優しく、満点の妻像を見せつけていくのだが、彼女も三億円レースで愛憎うずまくシェアハウスに乗り込んできた女性だ。ただ者であるわけがない。
聖母のような仮面の陰に、母親のがむしゃらな強さを隠していて、終盤には「知らない、つってんだろ!」と怒鳴り元ヤンか!? と思わせる豹変ぶり。
かと思えば一転、ラストシーンでは、か弱いひとりの女性としての素顔をさらし——と、ほぼ彼女の独壇場のような回だった。

その分、割をくったのが主人公たちだ。
絵里の登場以外にも、第3話には様々な要素が詰まっている。
前回から始まった課題もあれば、恭平の第三の嘘も判明。藤宮茜(岡本玲)の息子・慎吾(森優理斗)が誘拐されもした。
だが、いろいろありながら、これらに関する主人公たちの活躍が、ワインを飲みながら仲良く話す中で、課題と第三の嘘のヒントを得たにとどまっていて、地味〜な印象。

ヒントを得るなら激しいシングルマザー同士のバトルの中でみつけるなり、誘拐騒ぎにしても三人の力で誘拐犯から子どもを取り返すなり、もっと勢いのある活躍を見たかった。

今回は不満が残ったが、予告を見る限り、次回はわちゃわちゃしたバトルもありそうだし、何より恭平殺害犯のリーダー・森雄作(黒木啓司)がシェアハウスに乗り込んでくる模様。
大きな動きが予想されるだけに、楽しみだ。

基本情報:読売テレビ「わたし旦那をシェアしてた」第3話

今から観るには:「わたし旦那をシェアしてた」