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日テレドラマ「あなたの番です」#12 (反撃編・第2話)

今回、ひとつの謎が明らかにされた。
第1章・5話で起こった袴田吉彦(袴田吉彦)殺人事件の犯人が確定したのだ。
その犯人については、ドラマの中で確認していただくとして、謎はまだまだ残っている。

主人公・手塚翔太(田中圭)とそのバディ二階堂(横浜流星)が、前回ラストで侵入した401号室の住民・木下あかね(山田真歩)の正体はノンフィクション作家だった。ふたりは、彼女が交換殺人ゲームを本のネタにするべく、資料として住民のゴミ袋から収集していたゴミを持ち帰り、二階堂のノートパソコンに情報を入力していく。
だがAIに犯人を特定させるにはまだ情報不足で、捜査は遅々として進まない。

そんな中、二階堂が、AIとは全く違う部分の特殊能力を発揮するのだが、それが嗅覚。
彼は他人の匂いが苦手で、部屋に人が入るたび、消臭スプレーを使うほどなのだが、それゆえに、匂いから何か違和感を覚えた様子。その相手が、第1章から、どちらかといえば手塚夫妻の仲間ポジションで、これまで比較的アンパイと思われていた、黒島沙和(西野七瀬)だから、またひと荒れきそう。

まだその違和感が何なのかは、言及されていないが、彼が黒島の匂いを確認した手段が超直球。人通りのある大学のキャンパス内で、「ちょっといい?」とたずねるなり、返事も待たず彼女の頭を両手でぐっと引き寄せ、髪に鼻先がつきそうなほどに接近! 
これが通るのは、二階堂が横浜流星の顔を持っているからこそ。ドラマの中とはいえ、イケメン以外がやったら逮捕案件だよと、本題からそれたところで感心してしまった。

だが、のんびり感心している暇などないのが「あな番」。
細かい伏線があちこちに、ちりばめられている上、エンディングで、またも急展開。

進まない捜査に業を煮やした翔太は、ひとりずつ怪しい住民をつぶしていくしかないと決意。単独で、403号室・藤井淳史(片桐仁)のもとへ乗り込んでいくのだが、その場に現れた袴田吉彦殺害実行犯に拉致されてしまい——!? ここで次回に続くとなってしまう。

翔太といえば、第1章終盤でも監禁されたばかりだが、反撃編2話でまたも拉致とは、実は翔太がヒロインか!? とツッコミたくなる。次回予告では、二階堂が華麗なアクションを見せていたが、彼が翔太を救うプリンスになるものか。

次回予告によれば、来週は新たな住民・南雅和(田中哲司)も登場するようだ。
予告では、彼が「普通ですからー!」とアピールしている様子が入っていたが、このタイミングで、投入される田中哲司……普通ですむと思いますか!?
ただでさえカオスな現状を、新キャラクターがどう引っ掻き回してくれるのか楽しみだ。

今から観るには:『あなたの番です』

基本情報:日テレドラマ『あなたの番です』#12 (反撃編・第2話)