袴田吉彦ーーーー！！！（大爆笑）
交換殺人ゲームのあれこれ、手塚菜奈（原田知世）と手塚翔太（田中圭）の夫婦仲はどうなるのか——、気になる事柄は多々あるのだが、袴田吉彦のインパクトがガツンと持っていった回だった。
菜奈に聴きたいことがあると歩み寄った久住譲（袴田吉彦）がたずねたのが、まさかの
「俳優の袴田吉彦って、知ってます？」
しかも、あの袴田？ と問い返され、
「この袴田です」
と、雑誌を開いてみせたページの見出しが、
＜過去を乗り越え「新恋人」＞
＜あの騒動からおよそ2年！ 袴田吉彦覚悟の真剣交際＞
というもの。
なんという自虐ネタ。仕事を選ばないにも程がある。
そこに菜奈も乗っかって袴田吉彦の「本トの気持ち」を歌うから、笑いが止まらない。
なぜ久住が、こんな話をしはじめたかというと、交換殺人ゲームの紙に袴田吉彦の名前を書いたのだという。
理由は似ているせいで、イジられるから。
「最近だとポイントカードって呼ばれたり」
とも愚痴る。ポイントカードって……袴田吉彦、体張りすぎ！！ もう、どこで笑い止めていいやらわからない。
ここまで、がっつり書いておいてなんだが、この個所の面白さは文章ではお伝えしきれない。
また、先に文章で見たところで、実際に見たときの面白さが減じることもないから（実際、二度見しても笑ってしまう）、未見の方には、この第5話だけでも、ぜひ見ていただきたい。
その笑いに笑っている中で、久住の口から、
「まさか、ここの住人で袴田吉彦殺しにいく人なんて、いないでしょう」
などと、袴田吉彦死亡フラグを確定させるようなセリフを言わせるあたり、さすが「あな番」。笑いながら、ギョッとした時には、ロケ中の袴田吉彦（本人役）に怪しい影が忍びよっている。
完全に飛び道具なネタで攻めながら、それを一過性の小ネタとしての笑いにせず、きっちりミステリー本編に組み込んでくるところが凄い。
あまりに強烈だったので、袴田吉彦メインにここまで書いてきたが、もちろん、それだけが第5話のすべてではない。
今回、菜奈が交換殺人ゲームで書いた人物も判明している。
その相手は細川朝男（野間口徹）……彼女の戸籍上の夫だ。
そしてラストシーンでは、前回予告にあった、思いつめた顔の手塚翔太（田中圭）が凶器になりそうなダンベル片手に、細川に近づいていくカットが！！
次回予告では、細川が翔太に「殴ってクビになれよ」と詰め寄っているシーンが入っているから、戸籍上の夫と、事実婚の夫の間で、波乱の展開になるのは間違いなさそう。細川が殺されてしまうのかどうかも、気になるところ。
次回も見どころは、盛りだくさんだ。
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