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日テレ土曜ドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」 第7話・中島健人・遠藤憲一主演

このドラマのいつものパターンとは違った「変化球」が楽しめた第7話。

今回は、変装の名人・宝塚瑤子(江口のりこ)が特別カッコよかった。

江口のりこと言えば、ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で演じたキャラが印象的。校閲者らしからぬ派手なファッションで毎日出社する河野悦子(石原さとみ)に比べて、全く色気のない地味な服装でありながら、プロの校閲者としての心得を悦子に厳しく教える頼もしい先輩だった。

この「ドロ刑」では前回の第6話くらいから、プロの刑事としての心得を斑目勉(まだらめつとむ、=中島健人)に叩き込む先輩として頭角を現わしてきた。

そして、この第7話では、さらにブレーク。

今回は、病院専門の窃盗犯“カメレオンの卓”こと米田卓三(半海一晃)を捕まえるために、変装の名人である瑤子を中心に、捜査三課13係で病院への潜入捜査をすると言うもの。

ドラマ「絶対零度」シリーズに比べると今にも正体がバレそうな、隙だらけの潜入ではあったが、それもこのドラマの魅力である。

その窃盗犯を捕まえるストーリーとは別に、その病院の外科部長、安斎隆(神保悟志)が医療ミスを隠蔽しているという疑いが浮かび上がる。

ただしこれは、窃盗専門の三課の管轄外の仕事だ。

そこで瑤子刑事が言い放つ「管轄外かどうかなんて関係ない」と言う、正義感に満ちた一言がカッコいい。

そして、もうここからはありえないような展開だが、その安斎医師の不正を暴くために一同は手術室にまで潜入する。
既に窃盗犯が捕まっているのに、なぜそのまま病院にいることができるのか、などツッコミどころ満載ではあるが、それもこのドラマのご愛嬌でもある。

最後は「持っている男」班目が大活躍して、終了。

いっぽう、前回「Good Bye」と言い残して姿を消した伝説の大泥棒、煙鴉(けむりがらす、=遠藤憲一)の謎の行動と、彼を執拗に皇子山刑事(中村倫也)の関係が明らかになる結末にドキリとする。

この続きは第8話へ。

P.S.
男気たっぷりの仕事をしてくれた瑤子さん。白衣の下のスカートが割と短い。

今から観るには:「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」

基本情報:日テレ土曜ドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」 第7話・中島健人・遠藤憲一主演