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TBS金曜ドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と〜」第7話 – 戸田恵梨香・ムロツヨシ主演

若年性アルツハイマー病にかかった女医・北澤尚(戸田恵梨香)と小説家・間宮真司(ムロツヨシ)の純愛を描いたドラマであるが、まだ結末はどうなるか見当もつかない。
今回、残念ながら、かなり深刻な状況になってきた。
このあと病気が完治して結末はハッピーエンド、とはいかない予感がする。

このあま尚が記憶を失ってゆくなかで、さらに悲しい出来事が起こっていき、それでも尚を愛し続ける真司の姿を見て涙するんだろう、と言った「平凡な」ストーリーしか今のところが思い浮かばない。

ただ、同じ病気にかかっている松尾公平(小池徹平)が、これからの流れを混沌とさせる存在になってきた。

病気にかかった人を「悪者」扱いするような設定は、テレビ局としては慎重になりたいところだ。

ただ、尚と同じ病気にかかっている孤独な公平は、尚に近づこうとする。
尚も、公平に好感を持っている。

しかし、真司にとっても、主治医の侑市(松岡昌宏)にとっても、公平は迷惑な存在だ。
そして、許されないようなことをやらかしてしまう。

小池徹平は、そんな「迷惑なアブナイやつ、けれど同情もしてしまう」という難しい役柄を「これしかない」と言う絶妙の演技で、このドラマを「非凡な」ものにしている。

まだまだラブラブな尚と真司だが、尚の記憶が抜け落ちていくシーンがたびたび出始め、もう救われないのではないかと言う恐怖と、公平が次に何をやらかすんだろうと言う恐怖の両方が忍び寄る。

そして最終シーンで、また公平が、やらかしてしまっていたことがわかる。

P.S.
草刈民代がホテルのバーで酔いつぶれているシーンを見るとは思わなかった。
お代わりを「薄めでお願いします」と言う松岡昌宏は、どこまでも紳士だ。

今から観るには:「大恋愛〜僕を忘れる君と〜」

基本情報:「大恋愛〜僕を忘れる君と〜」第7話 – 戸田恵梨香・ムロツヨシ主演