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フジテレビ月9「SUITS/スーツ」第7話〜織田裕二・中島裕翔 主演

今回は、敏腕弁護士・甲斐正午(織田裕二)による逆転劇がそれほど鮮やかであったとも言えないが、竹中直人の貫禄の演技で十分見応えのある回だった。

テーマは、ホテルチェーンの合併話。

甲斐も一目置いている、日本国内でハイクオリティなサービスを提供するホテルチェーン「桜庭リゾート」が、海外に多くの拠点を持つ「KJO」と言うホテルグループと合併交渉を進めていた。

その合併相手の弁護士が、竹中直人が演じる、弁護士法人セイント代表・聖澤敬一郎だ。
さすが竹中直人、アクの強い大物弁護士としての「圧」は十分すぎる。
しかも彼は、甲斐が所属する事務所「幸村・上杉法律事務所」のパラリーガル、聖澤真琴(新木優子)の父親だと言う設定。

そう言えば、この弁護士事務所は、幸村チカ(鈴木保奈美)が所長を務めているが、事務所の名称にあるもう一方の「上杉」と言う人物は今まで登場していなかった。この第7話で、この上杉という弁護士が、今回敵対する聖澤敬一郎との旧友であり、実質的に事務所を追い出された存在であることが判明する。

聖澤から、桜庭リゾートに圧倒的不利な条件を突きつけられた甲斐は徹底抗戦を決意する。
ところが、社長の桜庭はこの交渉を前向きに進めたいという姿勢を崩さない。
ふだんはクライアントの意向を優先するチカは、訳ありの聖澤が相手と言うこともあって、甲斐の意向に賛同する。

そして甲斐と聖澤の横綱相撲が始まる。

とは言え、最後のオチは甲斐が仕掛けた強引な奇策に対して剛腕なはずの聖澤があっさり降参してしまった感あり、迫力のある大相撲にはならなかった。

この第7話でパンドラの箱が開けられた感のある、もうひとりの事務所の顔であった「上杉」という人物が今後絡んでくるのかどうか。そして、鈴木大輔(中島裕翔)が淡い好意を寄せているパラリーガル聖澤真琴の父親で、幸村チカの因縁の関係にもある聖澤敬一郎の再登場があるのか。今後の展開に興味が膨らむところである。

P.S.
いくら美形の中島裕翔くんでも、女性の替え玉受験にまで成功していたとは…

今から観るには:「SUITS/スーツ」

基本情報:フジテレビ月9「SUITS/スーツ」第7話 – 織田裕二・中島裕翔