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テレ朝木曜ドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」第2話 – 米倉涼子主演

弁護士資格を剥奪された元弁護士・小鳥遊翔子(米倉涼子)が、裏方に廻り、とても勝ち目のない訴訟をウルトラCの勝利に導く2018年秋の新ドラマの第2話。今回の案件は、パワハラ。

まずドラマは、別の番組が始まったのかと勘違いするほど意外な、SLの旅のシーンからスタートする。

思い出した。小鳥遊翔子は鉄道ファンという設定だった。
行きつけの飲み屋も鉄道バー。
先週の第1話では、鉄道に詳しいからこそ、電車内での痴漢冤罪を見抜いたのであった。

彼女の旅の目的は「現場百回」という刑事ドラマの大ファンである翔子が、エキストラを募集しているロケ地を訪れることだった。
ところが、事務所の青山弁護士(林遣都)のミスで、ロケはもう終わってた。

怒り心頭で事務所に戻ると、新規の顧客からの電話がある。
訪れた依頼人は、国際企業・太陽製紙の元取締役、永島美鈴(斉藤由貴)だった。
彼女は初の女性取締役に抜擢されたものの、部下へのパワハラの疑義をかけられて解任に追い込まれたのだと言う。

最初は、勝ち目がないと読んで断ろうとしていた翔子。だが、訴訟金額が億単位と聞いて、手のひらを返し引き受けようとする。新設したばかりのこの弁護士事務所は、お金がないのだ。

ところが、パワハラの決定的証拠となる音声データが存在することがわかる。

しかも前回と同じく、第1回・第2回の口頭弁論とも、ミスもあってさんざんな結果に終わる。
しかも青山が、言わなくてもよい反論をしてしまい、敵にこちらの手の内がばれてしまう。

この、完全に手づまりの状態からの大逆転劇が、このドラマの醍醐味である。
果たして、音声データまである敗色濃厚の状況を、翔子は一体どうやって跳ね返すのか。

強引に挽回していく流れは、痛快である。

そして、いったん解決したと思わせておいて、最後にもうひとつちょっとした展開があり、ストーリーの厚みが増した。

前回に続き、弱小寄せ集め事務所に2連敗した、超一流事務所の代表・天馬壮一郎(小日向文世)が復讐心に燃える。第3話から容赦ない反撃が始まる予感がする。

ひとつあるとすれば、有能な女王様・米倉涼子と、力量に大きな差があるその廻りの子分という構造が少し薄っぺらくも感じる。
役立たずながらも、もうちょっと個々人のキャラクターやドラマのなかでの役割が立体的になると、さらに面白いかも知れない。

P.S.
菜々緒のまさかのキスにドキッ。

基本情報:テレ朝木曜ドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」第2話 – 米倉涼子主演