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TBS火曜ドラマ「中学聖日記」第1話 – 有村架純 主演

中学生男子と女性教師の、画に描いたような禁断の恋。

原作は同名コミックだが、かつてNHKで放送されていた「中学生日記」という、道徳の時間のようなドラマから発想したタイトルであろう。この「聖」日記は、NHKのそれとは全く違う、ある意味「不道徳」な設定の作品である。

宣伝コピーに「教師としてあるまじき、純愛」とある。教師役の有村架純に対して視聴者が共感して涙するような展開が待っているのだろう。

第1話は、現在から振り返った数年前の回想という設定で始まる。過去にふたりが恋仲だったと言う事実が、ドラマの冒頭から明らかになる。

恋に落ちてしまうのは、神奈川県の田舎町にある中学校に赴任した新人教師・末永聖(有村架純)と、彼女が担任するクラスの男子生徒・黒岩晶(岡田健史)。
有村架純が童顔なのに対して、今回がデビュー作となる岡田健史はさほど幼い顔立ちではないため、夕方の教室で1対1で話すシーンでは、まるで同級生同士のようにも映る。これは、あまり見た目の年齢差があり過ぎると背徳感が強調されすぎるので、純愛ストーリーにするために狙った配役なのかも知れない。

聖は、大阪の商社に勤める川合勝太郎(町田啓太)という彼氏がいて、遠距離恋愛をしている。彼は聖を大阪に呼び寄せたいが、聖は今の学校で教師の仕事をまっとうしたいという意思もある。
もうひとり、勝太郎の上司である、バイセクシュアルかつ社長ともつきあっているというクセ者の女性・原田律(吉田羊)がいる。彼女はことあるごとに勝太郎にちょっかいを出す。今後この律と勝太郎も関係を持ってしまうような危険な予感がある。そればかりか律は、初対面の聖の前で、この物語を象徴する悪魔のような一言を発する。

…好きとしあわせは両立しない。

ある意味、このあと、そのとおりになるのだろう。
しあわせを選ぶなら、大阪に引っ越して今の彼氏の近くにいたほうがいい。
教師の仕事はそちらで見つけることもできる。

そういう意味では、中3の晶には勝ち目はない。
しかも彼は、母親・黒岩愛子(夏川結衣)も手を焼くような反抗的な性格だ。

にもかかわらず、聖は自分の「しあわせ」を捨ててまで、晶を「好き」になってしまうのだろう。

かなりありえない設定からのスタートだが、これから観る者を巻き込んでしまうような純愛ドラマになっていく展開を見届けたい。

P.S.
ネットで聖先生を中傷している謎の存在の正体が気になる。

今から観るには:TBS火曜ドラマ「中学聖日記」 – 有村架純 主演

基本情報:TBS火曜ドラマ「中学聖日記」第1話 - 有村架純 主演