今回のオープニングシーンは捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)の「なに、手首に輪ゴムをはめたご遺体が?」だった。
第7話の「いい香りのご遺体が?」や第8話の「ドレスを着たスーパーモデルのご遺体?」に比べると、ちょっとインパクト不足だったが、この輪ゴムが犯人特定の鍵であり、また視聴者が騙される仕掛けでもあった。

今回は復讐劇だ。
自分の肉親を殺された被害者が、加害者が出所したところを狙って仕返しをする。

と言うことで、20:00に始まったこのドラマ、20:18くらいに、犯人の検討はついてしまう。
しかも、手に同じ輪ゴムをつけているし、なんとわかりやすいことか。

ただ、これまで7作を観てきた経験から、こんなに早く、こんな簡単に犯人が見つかるわけがない。

そう思ったからと言って、このタイミングで真犯人が推理できるかというと、なかなかむずかしい。
真実を意外な場所に隠しておくのも、この作品の台本の優れたところである。

さらに、視聴者が真犯人を想像できないまま(もちろん鋭い人は見抜いているだろうが)、一課長による、最終のタネ明かしが始まるのも、いつものお決まりの形。
なるほど、これが犯人だったか。

いつものとおり、ラクに観ることができて、なおかつ手応えのある作品でした。

P.S.
後番組「未解決の女」は、後から始まったのに、ひと足お先に今日は最終回。「捜査一課長」より2話も少ないことになる。この2つのドラマは、舞台が同じ警視庁ということで、お互いの登場人物がちょい役で行き来しているコラボが楽しい。
前回「未解決の女」で、波瑠が銃弾に倒れてしまうのだが、実はその直前に、捜査一課長に「気をつけろよ」と言われていたことが、今回の「捜査一課長」の最終シーンで判明する。どっちも観てる人にとっては、面白かったかも。
そして、そのまま「未解決の女」の最終回に突入すると、最後の最後に、またちょっと粋な演出が。
これこそ「正義のセ」だ。さすが、テレ朝。

基本情報:「警視庁・捜査一課長season3」第9話 – 内藤剛志 安達祐実 出演

  • タイトル 警視庁・捜査一課長season3
  • チャンネル テレビ朝日系
  • 放送日時(第9話) 2018年6月7日(木)20:00〜20:54
  • 出演 内藤剛志 安達祐実 本田博太郎 矢野浩二 鈴木裕樹 塙宣之(ナイツ) 床嶋佳子 金田明夫
  • ゲスト 安藤玉恵 螢雪次朗 早乙女友貴