中谷美紀と木村多江の、最後の数分間のやりとりだけでガツンと観ごたえのある回。

不倫はいけない。するほうが悪い。

不倫スキャンダルを取り扱うワイドショー・週刊誌の記者や、その視聴者・読者の、極めてノーマルな正義の心理を代弁しているのが中谷美紀が扮する妻、佐藤真弓。

そのとおりだ。不倫はいけない。するほうが悪い。
傷ついた家族のことを考えてみろ。

謝ったって許さない。
相手と別れたって許さない。

そのとおりだ。

ただ、不倫をしたタレントや政治家に、マイクを突きつける世間の代弁者たちは、人を許すとか許さないとか言えるほど清潔な人間なのだろうか。
ドラマの中で、これまでは魔性の女の片鱗までしか見せてこなかった、茄子田綾子(木村多江)が、そんな世の中の常識的な考え方に、真っ向から立ち向かう姿勢を色濃く見せ始める。

そして次回は、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)も本格参戦し、ついに夫婦二組の肉弾戦になる様相を示してきた、第4話だった。

P.S.
木村多江が、フードプロセッサで肉をこなごなにして、大量のメンチカツを調理するシーンは、怖い。

基本情報:「あなたには帰る家がある」第4話

今から観るには:「あなたには帰る家がある」