今週「働き方改革」法案が、国会の委員会で強行採決された。
残業時間を規制するのがこの法案のひとつの柱だと言うが、そもそも残業とは、社屋にいなければ仕事ができない昭和の時代、会社に居残ってする仕事のことだった。
今は、ノートPCを持ち帰ればいくらだってできるのである。

このドラマの舞台となっている共亜火災保険にも、長時間労働を強いて、それによってめざましいビジネスの結果を出しているCFD(カスタマー・ファースト・ディビジョン)という組織がある。
この第7話のエピソードは、人材活用ラボ室長のMissデビルこと、椿眞子(菜々緒)の手下である、新入社員・斉藤博史(佐藤勝利)が、この部隊に送り込まれることで始まる。
椿眞子の強引なやり方をよく思っていなかった人事部長・伊東千紘(木村佳乃)とも意見が一致する初めての回。

菜々緒の爽快なハイキックシーンを、いつもより多く見ることができる。

いっぽう、会社の問題にメスを入れる1話完結のエピソードとは別に、ゆっくりと進行する、過去のホテル火災に関する深い闇を暴くストーリーがある。
それが、椿眞子がこの会社に潜入している大きな理由だ。

第6話の最終シーンで、この闇に関係しているらしい、博史の父親・斉藤修(鶴見辰吾)が会社に来る。
椿眞子が暴こうとしている(そしておそらく復讐しようとしている)過去の事件に、その父も関わっているらしい。

今回も少しだけヒントが明かされるが、ジグソーパズルのピースが数個追加されたくらいなレベルで、まだまだ謎が多いままである。
なかなか種明かしをしない、じれったさ。このドラマに巧妙に仕込まれた麻薬なのかも知れない。

P.S.
労働時間を規制しても、部下を会社の奴隷にしようとする指導者がいなくならない限り、何も解決しないだろうことが訴えられていた回でもあった。

基本情報:「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第7話 – 菜々緒 主演

  • タイトル Missデビル 人事の悪魔・椿眞子
  • チャンネル 日本テレビ系
  • 放送日時(第7話) 2018年5月26日(土)22:00〜22:54
  • 出演 菜々緒 佐藤勝利 木村佳乃 和田正人 船越英一郎 西田敏行
  • 脚本 山浦雅大 藤平久子

今から観るには:「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」 – 菜々緒 主演