日本大学アメフト部の20歳の大学生選手が、自身の反則行為に対する、勇気ある記者会見を行ったのが昨日の夜。
それに比べ、日本の政界やスポーツ界の指導者には正義の「セ」の字も感じられないと思った次の日にオンエアされる「正義のセ」第7話。

ただ、今回は、極悪人が起こした殺人事件のようショッキングな事件を扱った回ではなく、言わば、とてもヒューマンな回であった。

舞台は保育園。預けていた子供が怪我をして病院に運ばれ、父親が保育園を告訴した、という設定。

怪我をした園児から、検事・凜々子(吉高由里子)が事情を聞く「司法面接」というシーンがあるのだが、子供の心を開かせようとする吉高由里子の、女優然としていない人間味あふれる演技が見もの。

また、豆腐屋を営む凜々子の家に、事務官・相原勉(安田顕)が忘れ物を届けに訪れるのだが、凜々子の父親(生瀬勝久)に夕飯を食べていってくれと誘われてしまい、一貫団欒の中に彼が溶け込むシーン。そして、頑固親父なはずの父親の、人情味ある優しい側面が垣間見える。

こう書くと、刺激の薄い、ちょっとつまらない回のような印象だが、今季の春ドラマに少ない、ハッピーで心温まる後味のよい回。
なおかつ、保育園で子供を扱う立場や、子供を預ける親の立場にスポットを当てた、現実味あふれる、よい話だったと言える。

P.S.
またしても、相原事務官の鉄道ファンぶりが、またさりげなく扱われていた。「岡山駅の切り離し」って何?
これでした。

基本情報:「正義のセ」第7話 – 吉高由里子主演

今から観るには:「正義のセ」 – 吉高由里子主演