3人組のコンフィデンスマン(信用詐欺師)、ダー子(長澤まさみ)+ボクちゃん(東出昌大)+リチャード(小日向文世)が、週替わりのゲストが扮する極悪人から金を巻き上げる、このお題も第4回目。

今日は祝日だったので、ふだん月曜9時には家に帰れないけれど、初めて観たという人もいるのでは?

だとしたらラッキーである。
これまで3作を観てきたが、今回はその切れ味、テンポのよさが飛び抜けている。
とくに映画が好きな人にはたまらない、きめ細かいアイデアが満載の回。

今回のゲストは、うなぎの産地を偽って販売している食品会社の社長、俵屋勤(佐野史郎)と、それを告発したいがパワハラに合って実行できない工場長、宮下正也(千葉公園)。
『映画マニア編』ということで、その俵屋社長が無類の映画好きと言う設定。ダー子のチームが映画制作への出資話を持ちかける。最初は往年の名優や監督が訪れたという偽りの店をわざわざ造ってそこに社長を呼び寄せることから始まるのだが、それだけではダマしきれず、どんどん詐欺の規模がエスカレート。

さすが、映画やドラマの本を書いてきた、古沢良太ならではのネタや遊びが満載。
やはり制作スタッフも映画好きなはずで、全員で楽しんでこのドラマを撮ったであろうことが視聴者に伝わってくるようだ。
それに加えて、古沢良太の悪ふざけに全部つきあってくれる、佐野史郎のハジけまくった体当たり演技がすばらしい。

そして、結末の落としどころのアイデアも絶妙で、大爆笑。
会心の一作だった。

P.S.
このドラマの宣伝で、長澤まさみの七変化のバリエーションとして、マリリンモンローがあげられていたが、今回の『映画マニア編』で実際に登場。
それよりもすばらしいのが、偽の中国の美人女優「マギー・リン」だ。ハマり役かも。

基本情報:フジテレビ月9「コンフィデンスマンJP」第4話『映画マニア編』 – 長澤まさみ主演

今から観るには:「コンフィデンスマンJP」